JR東日本秋田支社は26日、五能線を走行するキハ40・48形の後継車両として準備を進めてきた電気式気動車GV-E400系について、営業運転開始日を12月12日と発表した。当日は1両(GV-E400形)および2両編成(GV-E401・402形)を1編成ずつ、計3両で営業運転を行う。

  • 秋田・青森地区に投入される電気式気動車GV-E400系(写真は片運転台のGV-E401・402形)

電気式気動車GV-E400系は、国鉄時代に製造された気動車の置換えとして新造され、ディーゼルエンジンと発電機による電力でモーターを駆動させ、走行する新方式を採用。JR東日本が数多く所有する電車で培ってきた技術をフィードバックし、安全安定輸送と質の高いサービスの提供を実現する。新潟地区(磐越西線・信越本線、羽越本線、米坂線)への投入に続き、今冬から五能線をはじめ秋田・青森地区にも投入される。

五能線での営業運転開始日となる12月12日、2両編成のGV-E400系(GV-E401・402形)は弘前駅6時46分発・東能代駅10時41分着の列車から運行。東能代駅では10時30分から、同駅2・3番線ホームにて出発式が開催され、出席者のテープカットに続き、東能代駅長の合図で列車が出発する予定となっている。なお、通常の東能代駅発車時刻は10時59分だが、出発式が行われる12月12日は発車時刻が変更され、同駅を11時3分に発車。弘前駅には15時24分に到着する。

  • セミクロスシートの車内

  • 八高線で試運転を行う両運転台のGV-E400系(GV-E400形)

一方、1両のGV-E400系(GV-E400形)は東能代~能代間で区間運転を行う列車に使用され、12月12日の東能代駅18時34分発・能代駅18時39分着から営業運転を開始。夕夜間および朝の時間帯に営業運転を行い、12月13日以降の運転本数は下り8本・上り7本とされている。ただし、車両の定期検査等により、従来の気動車に変更して運転する場合がある。