Webを中心に増えつつあるサブスクリプションのサービス。定額で本や動画、音楽などを試聴し放題になるものが代表的ですが、実店舗でもサブスクリプションのモデルを導入しているケースは少なくありません。

本記事では、サブスクリプションという言葉の意味や特徴を紹介していきます。また、おすすめのサブスクリプションサービスについて、オンライン・オフラインともにピックアップしてみました。

  • サブスクリプションとは

    注目を集めるサブスクリプションや代表的なサービスについて詳しく紹介します

サブスクリプションとは

サブスクリプション(subscription)とは、利用料金を払うことで、顧客が製品・サービスを一定期間利用できるようするビジネスモデルのことです。略してサブスクとも呼ばれます。また、サブスクリプションサービスとしたときにはサービスそのものを指し、代表的なものに「Netflix」や「Apple Music」などがあります。

由来は英語の動詞「サブスクライブ(subscribe)」にあり、この言葉は「購読」「予約購読」などと訳されます。決してサブスクリプションのビジネスモデルは新しいものではなく、古くからある新聞や雑誌などの購読もサブスクリプションの1つです。

オンライン・オフライン関係なく展開

「サブスクリプションサービスはWeb上のもの」という印象が強いかもしれませんが、決してそんなことはありません。先述したように新聞や雑誌の購読もそれにあたりますし、飲食店などでも展開されています。

例えば、お酒が毎日飲み放題になるサービスや、ラーメンやコーヒーが1日1杯利用できるサービスなどもあります。頻繁に利用するお店なら、都度費用を支払うよりもお得になる場合もあるため、是非探してみてください。

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スマホやタブレットのアプリを活用したサービスが多い

サブスクリプションモデルが隆盛した背景には、スマホの普及・決済機能の拡充があります。そのため、「Sportify」や「Apple Music」などのサブスクリプションモデルで世界市場を賑やかすような企業の多くはスマホやタブレットなどを主戦場としています。

特に、多くの人は可処分時間の多くでスマホを利用しているため、エンターテインメント関連のサービスが大きく成長しています。

複数の料金プランを設定しているサービスも

サブスクリプションというとどれも同じ料金というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、サービスによっては複数の料金プランから選択可能です。例えば、動画ストリーミングサービスの雄「Netflix」は、800~1,200円(税抜)と3段階の料金プランを用意しており、それぞれで画質や同時視聴画面数などを変更しています。

1つのサービスをとっても、料金体系によってサービス内容や利用回数などに差があるので、自分に合う料金プランを選ぶようにしましょう。

  • サブスクリプションとは

    どんなサブスクリプションサービスがあるのか概要を紹介しました

サブスクリプションの特徴

サブスクリプションには都度払い式にはないいくつかの特徴がありますので、利用前に把握しておきましょう。以下、特徴を紹介していきます。

使わなくても料金が発生する

サービスを利用すればするほどお得な点になるサブスクリプションサービスですが、定額制の弊害として、サービスを利用しなくても料金は発生してしまいます。固定で支出がある費用となるため、定期的に継続・退会を判断する必要があります。

回数制限がある場合もある

サブスクリプションサービスの中には、回数制限を設けているものもあります。例えば、「野郎ラーメン」では、1日1回の回数制限があり、同じ日に2杯以上食べるには別途費用が発生してしまいます。回数制限がどうなっているのかをよく確認して、自分のライフスタイルに合うサービスかどうかを見極めましょう。

  • サブスクリプションの特徴

    サブスクは自分の使い方との相性で選びましょう

オンライン版 : おすすめのサブスクリプションサービス

Webサービスには、サブスクリプションの形態を持つものが多くあります。以下では、気軽に使える代表的なサブスクリプションサービスを紹介します。

動画関連のサービス

定額で動画見放題となるサービスは多く、選び方がわからない人も多いでしょう。動画見放題となるサービスの中でも、おすすめの動画を紹介します。

  • YouTube Premium : YouTubeの動画とYouTubeMusicが広告なしで利用できる
  • U-NEXT : 動画本数の多さに定評がある
  • Netflix : 海外ドラマや映画が豊富
  • Amazonプライム : Amazonの動画視聴やAmazonでの買い物で配送料無料となるサービスを利用できる
  • dTV : アニメが充実しており料金も安い

観たい動画があるかや料金、動画のジャンルなどをよく考えて選ぶといいでしょう。

音楽関連のサービス

主流の音楽配信サービスの多くはサブスクリプションモデルです。ここ数年でわざわざCDを購入したりレンタルしたりする人は減少し、音楽を聴くならストリーミングでかつ聴き放題、が主流となりました。ここでは、音楽を聴けるおすすめのサブスクリプションサービスを紹介します。

  • Sportify : 世界中の音楽を収録
  • Apple Music : iPhoneの標準アプリで使える
  • LINE Music : 料金プランが豊富

アプリによって登録されている音楽ジャンルや料金が異なるので、比較して選んでください。

読書関連のサービス

定額で一部の本が読み放題になるサービスも数多く展開されています。ジャンルを問わず読めるサービスもあれば、漫画や雑誌など特定のジャンルに特化したサービスなどさまざま。中でもおすすめのサービスを紹介します。

  • Kindle Unlimited : 書籍や漫画などさまざまなジャンルの本が読み放題
  • コミックシーモア : 漫画が読み放題
  • 楽天マガジン : 雑誌が読み放題

それぞれのサービスで読めるコンテンツは異なるため、気になるコンテンツが豊富なサービスに契約するのがよいでしょう。

運動・フィットネス関連のサービス

リモートワークなどの影響から運動不足になる人が多いことから、ジムに行かなくても運動できるフィットネス系サービスが注目を集めています。おすすめのフィットネス系サブスクリプションサービスは下記のとおりです。

  • WEBGYM : スポーツジムのプログラムをオンラインで見ながらできる
  • LEAN BODY : ダイエット動画を好きなだけ視聴できる
  • Down Dog : 動画を見ながらヨガができる

一部無料で、本格的に行う場合に有料となるサービスが多いので、使い方に合わせて選ぶといいでしょう。

  • Webサービスとしてのおすすめサブスクリプション

    Webで利用できるおすすめサブスクリプションサービスを紹介しました

オフライン版 : おすすめのサブスクリプションサービス

首都圏を中心に、実店舗でも利用できるサブスクリプションサービスが増加しています。ここでは、実店舗で利用できるサービスの事例を紹介します。

飲食店のサブスクリプション

サブスクリプションサービスを導入している飲食店は増えており、さまざまなジャンルのお店を利用できます。ランチやドリンク、一部のメニュー限定など、店舗によってサービスの内容はさまざま。1店舗で複数のサービスを提供している店舗もあるので、時間帯や内容に応じて使い分けるといいでしょう。

英会話のサブスクリプション

昨今の巣ごもり需要と重なって、英会話のサブスクリプションサービスが増加中です。アプリやオンラインに特化したものもあれば、実店舗に通えるプランと組み合わせたものもあります。短期集中で英語を身につけたい場合も、費用がかさまずに済むのが人気の秘訣です。

美容院・エステのサブスクリプション

美容関連のサブスクリプションサービスは増えており、美容院やエステサロン、ネイルサロンで利用できます。美容院の場合はシャンプーやヘアケアなどのサブメニューに限定されていることが多いです。エステサロンはセルフエステなら費用が手頃。ネイルはメニューや店舗によって大きく料金が異なります。

  • 実店舗で行っている活用したいサブスクリプション

    実店舗型のサブスクリプションサービス例を紹介しました

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定額で一定のサービスが使い放題になるサブスクリプション。Webで使えるサービスだけでなく、実店舗でも利用できるサービスが増えつつあります。

よく利用するお店やサービスであれば、都度料金を支払うよりもサブスクリプション契約して利用した方が費用を抑えられるかもしれません。ぜひ、意識的に「サブスクリプション」に目を向けてみてはいかがでしょうか?