「今年の漢字」とは何か

1995年から開始された「今年の漢字(ことしのかんじ)」は、その年の世相を表す漢字一字として毎年、年末に発表されます。今年の漢字は日本漢字能力検定協会が全国より「その年を象徴する漢字一字」を公募し、最も応募数の多かった漢字一字を、原則として12月12日の「漢字の日」の午後に京都府の清水寺で発表するのが慣例となっています。

その一年間を象徴的に表す今年の漢字を見れば、当時に何があったのか、あるいはどんなことが流行していたのかをうかがい知ることができます。そこで本記事では、過去にマイナビニュース内で掲載された「今年の漢字」に関する記事をまとめました。

歴代「今年の漢字」一覧

2023年:「税」

2023年は、防衛力強化に必要な財源をまかなうため、法人「税」、所得「税」、たばこ「税」の3つの「税」目での増「税」に関する議論が行われた。賛否両論がある中、増「税」されるのではないかと多くの国民が不安に感じた。

2023年「今年の漢字」に「税」が選ばれた理由は? 歴代の漢字も一挙紹介

2022年:「戦」

応募者が「戦」を選んだ理由としては、ウクライナ侵攻・北朝鮮の相次ぐミサイル発射などによる「戦」争を意識した年であったこと、円安・物価高・電力不足や感染症など生活の中で起きている身近な「戦」いがあった年であること、サッカーW杯や北京冬季五輪での熱「戦」、野球界での記録への挑「戦」などが挙がった。

  • 2022年、今年の漢字は「戦」に決定 - ウクライナ侵攻や円安・物価高、W杯・五輪開催が背景に | マイナビニュース

2021年:「金」

長く暗いコロナ禍において開催された東京オリンピック・パラリンピックで日本人選手が多数の「金」メダルを獲得。大谷翔平選手の大リーグMVPを満票で受賞、松山英樹選手の日本人初のマスターズ制覇、藤井聡太棋士の最年少四冠達成など、各界で打ち立てられた「金」字塔がひときわ輝くニュースとなった年に。

  • 2021年今年の漢字「金」

2021年今年の漢字は「金」に - 10年前、20年前の漢字はなんだった?

2020年:「密」

今年一年の世相を表す漢字一字が「密」に決まったことを発表した。11月1日〜12月6日、2020年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集し応募20万8,025票の中から2万8,401票(13.65%)を集めて1位となったもの。世界中が新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けた一年。"3「密」"という言葉が提唱され、生活・行動様式が「密」にならないよう国民が意識し続けた。

2020年今年の漢字は「密」に--新型コロナ感染予防、人とのつながり、ひみつ

2019年:「令」

日本漢字能力検定協会は12月12日、2019年「今年の漢字」を発表。2019年の世相を表す漢字一字とその理由を全国から募集した結果(21万6,325票)、「令」が1位となった。

2018年:「災」

今年の漢字、2018年は「災」
公益財団法人 日本漢字能力検定協会は12月12日、2018年の「今年の漢字」が「災」に決まったことを発表した。京都府・清水寺で森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)が行われた。

2016年:「金」

今年の漢字、2016年は「金」
公益財団法人 日本漢字能力検定協会は12月12日、2016年の「今年の漢字」が「金」に決まったことを発表した。京都府・清水寺で森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)が行われた。

2015年:「安」

2014年:「税」

「今年の漢字」は「税」- 消費増税に「家計を直撃」「ずっしりと負担」の声
公益財団法人 日本漢字能力検定協会は12月12日、京都・清水寺にて森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)によって、2014年の「今年の漢字」を発表した。

2013年:「輪」

2013年「今年の漢字」は「輪」に決定! - チームワーク、輪の大切さを表す
日本漢字能力検定協会は12月12日、2013年の「今年の漢字」を発表した。1位は「輪」(9,518票/5.59%)に決定した。

2012年:「金」

今年の漢字は「金」! 京都府・清水寺で発表 - 金環日食、金字塔、金の問題
財団法人 日本漢字能力検定協会は12日、京都府・清水寺の舞台で、森清範(せいはん)貫主(かんす)の揮毫(きごう)によって、2012年「今年の漢字」を発表した。

2009年:「新」

2009年「今年の漢字」は「新」- 20位まで紹介
その年を表す漢字一字を選定する「今年の漢字」は1995年より開始。はがきやFAX、インターネット等で11月より募集し、毎年12月に発表され、1年を振り返るというもの。今年は全国から16万1,365通が集まった。

2008年:「変」

[2008年「今年の漢字」を20位まで一挙紹介 - 「変」が表す今年の世相
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の漢字」が12日、京都・清水寺で発表された。2008年「今年の漢字」は6,031票を集めた「変」(5.42%)に決定。清水寺の森清範貫主が「変」を揮毫(きごう)し、清水寺「奥の院」の本尊・千手観音菩薩に奉納する儀式が行われた。揮毫された「変」は清水寺の本堂に置かれ、一般に広く公開される。

2007年:「偽」

2007年「今年の漢字」を20位まで一挙紹介 - 「偽」が表す今年の世相とは
日本漢字能力検定協会が全国公募した「今年の漢字」が12日、京都市東山区にある清水寺で発表され、2007年の世相を表す漢字は「偽」に決定した。「偽」が表す2007年とは……?

「今年の漢字」一覧

2023年~1995年で選ばれた一文字は以下の通り。これまでに最も多く選ばれている漢字は、2000年、2012年、2016年、2021年の「金」となる。

  • 2023年「税」
  • 2022年「戦」
  • 2021年「金」
  • 2020年「密」
  • 2019年「令」
  • 2018年「災」
  • 2017年「北」
  • 2016年「金」
  • 2015年「安」
  • 2014年「税」
  • 2013年「輪」
  • 2012年「金」
  • 2011年「絆」
  • 2010年「暑」
  • 2009年「新」
  • 2008年「変」
  • 2007年「偽」
  • 2006年「命」
  • 2005年「愛」
  • 2004年「災」
  • 2003年「虎」
  • 2002年「帰」
  • 2001年「戦」
  • 2000年「金」
  • 1999年「末」
  • 1998年「毒」
  • 1997年「倒」
  • 1996年「食」
  • 995年「震」