女優の川島海荷と新井郁が、12月3日~6日に東京・浅草九劇で開催される舞台『PINT』で2人芝居に挑む。24日、脚本・演出を手掛けるオークラ氏とともに取材に応じた。
同舞台は、川島が新井に「2人芝居がやりたい!」と話を持ちかけたことからスタート。舞台の物語も、今回の経緯を踏まえたストーリーとなる。オークラ氏は「この2人だからこそできる芝居って何かなと考えたら、“この2人が芝居をやる”という芝居をやるのがいいなと思い、それをどこまでコメディタッチで書けるのか考えました」と説明した。
川島と新井は5、6年前に知り合い、プライベートで親交を深めてきた仲。新井が出演している舞台を見た川島が、「この人すごいかわいい」と思って猛アプローチしたという。川島は「仲良くなりたいと思って紹介してもらいました」と振り返り、新井も「似ているところがあって、そんなに社交的ではなく大勢で飲むと隅っこにいるようなタイプ。仲良くなれそうだなと思って、2人でお酒を飲んだりというのが続いて、すごい仲良くなりました」と明かした。
友達同士の2人が、今回の舞台で初共演。川島は「彼女の舞台を何回か見させてもらってすごく魅力的な女優さんだなと思っていたので、一緒にお芝居させてもらうのがすごくうれしいし楽しみでした。信頼関係がある中でやるというのは、壁がなくて入りやすかったです。オークラさんが書いてくださる脚本も友達という設定で進んでいくので、普段の私たちにもそういうところがあるのかなと思いながら楽しく稽古しています」と笑顔で語った。
また、「冒頭の(新井の)長台詞を聞いて、頼もしいなと。そこから始まるのは心強いなと思いました。私も負けないようにじゃないですけど、ちゃんとついていこうという気持ちになりました」と新井から刺激も受けている様子。新井は「会話劇で、海荷と会話をしようとすればするほどかみ合わなくなったり、かみ合うときはバッチリ合ったり、そこが予測できなくて新鮮で楽しいです」と語った。
川島は新たな発見もあったそう。「(私は)相手のことを無視して突き進む自由な感じの役で、2人で芝居をしているときに彼女(新井)が『え!?』って戸惑っている顔をするんですけど、プライベートでも見たことある顔だなと。私、普段、戸惑わせていたんだと思って反省しました(笑)。暴走しちゃっているというか、自分の言いたいことを“あー!”って言っているときにそういう顔をしているのかもしれないという気づきがありました」と申し訳なさそうに話した。
新井は「大丈夫!」と否定したが、オークラ氏は「何回か3人で食事をしたんですけど、2人を見ていたら会話がかみ合っていないのかなと感じて…」とニヤリ。川島は「かみ合ってなさも心地いいときがあるのかもしれないです。だから一緒にいられるのかなって(笑)」と分析していた。