相模鉄道の車両10000系のうち1編成(10両編成。1号車から「10701」~「10501」)がリニューアルされ、11月8日から営業運転を開始した。「ヨコハマネイビーブルー」の車体色となり、従来の10000系と比べて車体前面のデザインが大きく変更されている。

  • 相鉄線内で営業運転を開始した10000系リニューアル車両

  • リニューアル前の10000系(2019年撮影)

相鉄グループは「デザインブランドアッププロジェクト」の取組みとして、既存車両や駅舎などのリニューアルを進めている。既存車両のリニューアルはこれまで9000系・8000系において実施され、車体色の変更と内装の改良、車内案内放送の自動化などが行われた。2020年度の鉄道・バス設備投資計画の中で、今年度は新たに10000系1編成をリニューアルすることが発表されていた。

従来の10000系は車体前面の下部に前照灯・尾灯を設置していたが、リニューアルにともない前照灯・尾灯の位置が前面上部に変更されている。そのため、車体前面は従来の10000系より11000系に似た外観となり、営業運転開始前からSNS等で話題になっていた。

10000系リニューアル車両の車内はオールロングシート。9000系・8000系リニューアル車両と同様、グレートーンの落ち着いた内装とし、楕円タイプの専用吊り手も採用している。各車両でWi-Fiを提供するほか、抗ウイルス・抗菌加工の施工済であることを示すステッカーも貼付された。ドア上の案内表示器は3色LED、車外の種別・行先表示器はフルカラーLEDとなっている。

  • 10000系リニューアル車両による通勤急行が横浜駅へ

10000系リニューアル車両は11月8日から営業運転を開始し、翌日も朝から運用に就き、通勤時間帯に運行される通勤急行や、横浜~海老名間を走る急行・各停などで活躍していた。相鉄グループ公式Twitterも10000系リニューアル車両について投稿しており、当面は1編成のみの運行で、「出会えた方はラッキーかもしれません」とのことだった。