俳優の長谷川博己が主演を務めるNHK大河ドラマ『麒麟がくる』(毎週日曜20:00~)。8日放送の第31回「逃げよ信長」では、「金ケ崎の退き口」が描かれる。このたび木下藤吉郎(豊臣秀吉)役の佐々木蔵之介がコメントを寄せた。
佐々木は「戦国時代には『数多の武将が群雄割拠』、程度の認識でしたので、京の都でこの様な魑魅魍魎な出来事が蠢いていたとは…不勉強でした。戦国武将と幕府と朝廷が駆け引きをしながら物語が進行していくので、とても興味深く、あらためて歴史の勉強をさせていただいています(笑)」と物語を楽しんでいる様子。
「藤吉郎は武士へと成り上がりましたが、従来の武士とは明らかに異質。貧民で物売りという出自から来る“藤吉郎なりの武士”と言いますか、発想点が違うように感じています。武力による合戦で勝利するのではなく、情報戦略でもって調略と謀略を操り、戦わずして勝ち奪る。そして、そんな戦法を積極的に取り入れたのが信長だったのでは、と。結果、信長の下で活躍の場を広げ、破竹の勢いで出世するのです。信長が、身分に関わらず、能力のある者を評価してくれることに、藤吉郎はとても喜びを感じている様に、演じていて体感します」と演じる藤吉郎について語る。
そして、長谷川博己演じる明智光秀との関係について、「『光秀最大のライバル』の秀吉。ただ、この時点では、織田家臣団の中ではまだまだ下っ端。何とかのしあがろう、何とか殿に認めれるよう功績を残そう、と奮闘している最中。光秀に対して『蹴落としてやるぞ』とか『ライバルだ』とかは、この段階ではまだ思い至っていないのでは…?? むしろ、戦友といいますか、仲間の絆も少し感じているような」と捉え、「この二人の関係性がどこから変わっていくのか、とても楽しみでありヒヤヒヤしてます(笑)」と今後の展開への心境を告白。
「監督からは、藤吉郎は命を落とすことも怖くない、覚悟を持って生きている人だと伺いました。藤吉郎には知恵と勇気があります。命を賭して戦う勇敢さが、彼の能力を更に発揮させているのではないかと思います」と続け、「第31回で描かれる金ケ崎の退き口は、藤吉郎にとって大きなターニングポイントのひとつとなります。是非、注目してご覧ください」と呼びかけている。
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