みなさんは勉強するとき、音楽を聴きますか?

「音楽を聴くと集中できない」「つい聴きながら勉強してしまう」など、意見が分かれることかと思います。しかし、そもそも音楽を聴きながらの勉強って、集中できるものなのでしょうか? そして、もし聴くとしたらどういった音楽を聴くとよいのでしょうか?

本記事では、音楽と勉強の相性や注意点、集中力を阻害しない音楽のジャンルについて紹介します。

  • パソコンの前で話し合っている人たち

    「音楽を聴きながら勉強」ってアリ?

音楽を聴きながら勉強するメリット

結論から言うと、音楽を聴きながらの勉強はプラスに働くこともあります。ただし、歌詞がある曲を聴いてしまうと、そちらに意識が向いてしまうこともあるため、聴く音楽を選んだ方がよいでしょう。

ここでは、音楽を聴きながら勉強をするメリットについて紹介します。

集中力が高まる可能性がある

カナダ・マギル大学の研究によると、好きな音楽を聴くと、脳の中で「快楽物質」とも呼ばれるドーパミンの分泌が促進される可能性があることがわかっています(※)。ドーパミンの増加はやる気や幸福感をもたらすほか、集中力の向上にも寄与するため、勉強をする際に好きな音楽を聴くことは有効だと言えるでしょう。

リラックスできる

音楽にはリラックス効果があるため、気分を落ち着かせたいときにも効果的です。資格の試験を目前に控えて焦っているときや、短期間で知識を詰め込みたいような場合には効果的でしょう。焦りを抑えつつ、リラックスした状態で勉強をすることができます。

記憶力が高まる可能性がある

近年の研究では、「音楽による脳への影響が、記憶力にも影響する」ことを示唆するものも出てきています。音楽を聴くと、IQや偏差値といった目で見て測ることのできる「認知能力」が高まり、記憶力も高まる可能性があるとされています。

気分が上がる

単純に、自分の好きなアーティストの音楽や明るい曲、自分の好きな曲を聴くとテンションが上がり、やる気が出てくるものです。また、眠気覚ましにもなるため、「やる気が出ない」「ちょっと気分転換したい」というときに音楽を聴くことはまったく問題ないでしょう。

  • 壁面の資料を見つめる男性

    音楽を聴きながら勉強するメリットは?

音楽を聴きながら勉強する際の注意点

次に、音楽を聴きながら勉強する際の注意点を紹介します。

聴く音楽を選ぶ

音楽といっても、すべてのジャンルの音楽が勉強に適しているというわけではありません。

例えば、英語などの暗記する教科を勉強する際は、J-POPや洋楽など歌詞がある曲(もしくは歌詞が頭に入ってくる曲)は、勉強が頭に入ってこないでしょう。音楽を聴いているうちに、暗記よりも音楽の方に集中してしまう可能性があります。そのため、暗記する際の音楽は歌詞のないクラシック音楽や、自然音などが適しています。

習慣にしない

普段から音楽を聴きながら勉強することに慣れすぎてしまうと、それ以外の環境で集中しにくくなってしまいます。

カフェや図書館など、プライベートな時間の中で音楽を聴きながら勉強する分には問題ありませんが、それに慣れてしまうと、学校や授業を受けるときなど、音楽を聴けない状況のときに集中できなくなる可能性があります。

  • ギターで演奏している人

    音楽を聴きながら勉強する際の注意点

勉強する際におすすめの音楽ジャンル

勉強する際に適したジャンルの曲はどのようなものがあるのでしょうか。実際に、音楽のジャンルをいくつか挙げ、見ていきましょう。

クラシック

クラシック音楽は、歌詞がなく、α波(アルファ波)を促す音楽とされています。α波とは、人間がリラックスしているときに、脳から出る微弱電流のことです。また、α波は集中力を高める効果もあると言われており、短期間で集中して勉強したい方や暗記に集中したい方などにおすすめとなります。

アンビエント(自然音)

クラッシック音楽のように歌詞がなく、メロディーを主張しすぎることのない音楽であるため、リラックス効果や勉強の効率を上げられるジャンルのひとつと言えます。

洋楽

洋楽は、英語のリスニング能力が高い人であれば別ですが、J-POPと比較すると歌詞に意識が向きにくいため、おすすめです。しかし、英語を勉強しているときにはあまり向かないジャンルです。特に、「歌詞は知らないけれど聴いたことがある曲」であれば、気分が上がり、やる気が湧いてくることもあるでしょう。特に、計算を必要とするような教科を勉強する際におすすめです。

好きな曲

もちろん、ジャンルを問わず、自分の好きな曲を聴きながら勉強するも集中力を上げるのに効果的でしょう。作業効率も上がり、集中力も上げられます。しかし、先述したように、歌詞のある曲を聴いていると勉強に集中できなくなる可能性もあります。自分に合った音楽を選ぶことが必要です。

  • 紙に何かを書いている人

    自分に合ったジャンルを見つけて勉強を効率的に進めよう

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音楽を聴きながらの勉強は、良い点がある一方、注意しなければならない点もあります。

一番重要なのは、「自分が集中しやすいかどうか」です。まずは音楽を聴きながら勉強をしてみて、集中できるようであればそのまま、集中できないようであれば音楽を止める・ジャンルを変える、といった工夫をするのがよいでしょう。

勉強と音楽は決して相性の悪いものではありません。上手に活用して、より効率よく勉強を進められるようにしましょう。

参照 :
(※)nature neuroscience「Anatomically distinct dopamine release during anticipation and experience of peak emotion to music