フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(毎週日曜14:00~ ※関東ローカル)では、日本ボクシング連盟前会長の山根明氏とその妻を追った『たたかれても たたかれても… ~山根明と妻のその後~』を、8日に放送する。

  • 山根明氏(右)と妻の智巳さん=フジテレビ提供

2018年夏、日本中の注目を集めていた山根明氏。当時、日本ボクシング連盟の終身会長だったが、ボクシング関係者300人以上から「助成金の不正流用」や「審判不正」の告発を受け、その独特のキャラクターから、世間の猛バッシングを浴びた。

そして、「助成金の流用」以外の疑惑を全て否定したが、20代の頃からの暴力団関係者との付き合いについて、選手を育成する立場としての責任をとり、会長職を辞任した。

その頃、自宅に詰めかける報道陣に対して、身をていして夫の“盾”となったのが、28歳年下の妻・智巳さん。夫と妻は、日本中からたたかれた。

あの騒動から1年。山根氏はいまだに「会長」という呼び名で親しまれ、大阪でクラブを経営する智巳さんの仕事を手伝い、ひ孫の前で見せる笑顔に、かつて“アマチュアボクシングのドン”と呼ばれた面影はない。夫婦は“あの日”が、まるで幻だったかのように穏やかな日々を送っていた。

そんな中で19年夏、山根氏が突然、新たなボクシング団体の立ち上げを発表する。80歳を目前に、妻が二度と戻らないと信じていたボクシングの世界へ再び戻ろうとする夫…。

そして今年、新型コロナウイルスの影響で、智巳さんのクラブも経営危機に。スタッフの生活と借金返済のために金策に奔走する妻…。そんな妻の姿を見て、夫が店に客を集めるために差し出したのは、人生の全てともいえる“宝物”だった。

あの日、日本中から、たたかれた夫と寄り添い続けた妻…夫婦の「その後の日々」を壇蜜のナレーションで見つめていく。

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