井ノ原快彦が主演を務める、映画『461個のおべんとう』が11月6日より公開される。ヒップホップバンド・TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美によるエッセイ『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』(マガジンハウス刊)を映画化した同作は、長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原)が、息子・虹輝(道枝駿佑)と「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という約束をし、お弁当を作り続けた日々を描いた心温まる作品だ。

井ノ原と、道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)が親子役を務めたことでも注目を集めている同作。今回は、息子・虹輝を演じた道枝にインタビューし、井ノ原との交流や、芝居についての思いについて話を聞いた。

■「親子役だから、敬語じゃなくてタメ口で」

――井ノ原さんと親子役ということで、どのように関係性を築いていったんですか?

クランクインの前からマネージャーさん経由で連絡先を交換していただいて、そこからやりとりを始めたんですけど、「親子役だから敬語じゃなくてタメ口でいいよ」と言ってくださって、すごくびっくりしました。今までジャニーズの先輩方にタメ口で話すなんてことはなかったので、戸惑いはありましたし、本当に大丈夫なのかなと思ったんですけど、井ノ原さんが「僕は怒らないから大丈夫だよ」と言ってくれて、それがきっかけでタメ口で話すようになりました。撮影中も毎日一緒にお昼ごはんを食べていたので、ギターの話や自分の趣味の話をたくさんしました。

――タメ口はすんなりといけたんでしょうか?

最初は探り探りな感じで、ちょっと敬語が混じっているくらいの感じだったんですけど、撮影している間にだんだんと慣れてきて、最近はあまり気を遣わず話しています。撮影が終わった後も結構連絡は取り合っているんですが、撮影中は「パパ」「虹輝」と呼び合っていたから、どのタイミングで役名から本名に戻せばいいのかわからなくて(笑)。今は「みっちー」と呼ばれているんですが、僕が「イノッチ」と呼ぶのもな……と思ったり、悩んでいる途中です。本名で呼ぶのは、まだできていないです。

――実際に井ノ原さんと接して、どのような印象を持たれたんですか?

すごくお優しい方らしいというのは知ってたんですけど、聞いてた以上に本当に優しい方で、僕も距離が縮めやすかったです。撮影中盤くらいから本当の親子みたいな感じで接してくださったので嬉しかったです。

――撮影中に、井ノ原さんや同級生役の森七菜さんや若林時英さんとはどのように交流されていたんですか?

撮影が終わって、たまたま井ノ原さんの乗る車で送ってもらったことがありました。眠たくなってしまって、でも寝るのも失礼だなと思って頑張って起きてたんですけど、井ノ原さんが「寝ていいよ」と言ってくださったんで、お言葉に甘えて寝ちゃいました。

同級生の2人とは、ライブハウス撮影の時に控室がカラオケボックスだったので、3人で一緒にカラオケをしました。米津玄師さんの「Lemon」を3人で歌ったりしてました。森七菜ちゃんの「スマイル」も聴いてますよ(笑)! 2人とは打ち解けたと思います。

――井ノ原さんとは26歳離れてるということですが、道枝さんの年齢からして、V6さんはどういう存在ですか?

ジャニーズに入る前から『学校へ行こう!』を見ていて、大好きな番組でした。僕から見たら大先輩という感じですけど、みんな絶対、V6さんのことは知っています。

――好きな曲はありますか?

めちゃくちゃあります! 1番好きなのは「Feel your breeze」。TVドラマ『ごくせん』の主題歌で、最初は誰の曲かわからなかったんですけど、V6さんの曲だと知って、より好きになって聴いています。去年なにわ男子で全国ツアーをやったときにもやりたかったんですけど、その時はできなかったので、今後リベンジしたいです。でも、V6さんの曲は何回かやっているので、井ノ原さんにも報告しました! 笑顔で「あ、そうなんだ、ありがとう!」と言ってくれました。

――井ノ原さんは、道枝さんが舞台に熨斗をつけたお菓子を差し入れしてくれた…という話をしていたんですが、そういうのはご自分で用意されてるんですか?

用意しました! 百貨店に行って「熨斗紙をつけてください」とお願いして、「なにわ男子 道枝駿佑」と書いてあるものを渡しました。前に「つけるといい」と言われたことを覚えていたので。

――『BG~身辺警護人~』では木村拓哉さんとも共演をされていましたが、事務所の先輩でも、他の先輩でも、憧れの俳優さんはいますか?

憧れの先輩である山田(涼介)くんや木村さんみたいなお仕事ができるようになりたいけど、「こんな俳優さんみたいになりたい」という像は、あんまりないです。でも、ドラマとか見てても、俳優さんはいろいろな作品で全然違う役をやっているので、僕もそんなギャップがある芝居ができたらいいなとは思っています。ずっと言ってるんですけど、『金田一少年の事件簿』ができたらと思いますし、サイコパスの役も、もう1回やってみたいです。

――お芝居のお仕事が増えてると思いますが、アイドル活動とは違う、お芝居の面白さや難しさなど、どんなところにありますか?

まだまだ経験が浅いので、わからないことだらけなんですけど、台本のセリフを読んだときに、「これはどういう気持ちで言ってるんだろう」と考えたことが、現場に行って違ったりすると、逆に楽しいなと思います。監督に「こういう気持ちにしてみて」とアドバイスをもらって、「そういうパターンもあるんだ」という発見があります。現場に行かないとわからないことも多いので、勉強になります。

監督に相談もしますし、何も言われなかったら逆に、「俺の気持ちで合ってるのかな?」と不安にもなります。今回井ノ原さんは、一緒にお芝居を確認してくださったので、僕も、もし後輩とドラマや映画に出るとなったら、よくしてあげないと、と思いました。

■道枝駿佑
2002年7月25日生まれ、大阪府出身。関西ジャニーズJr.内ユニット「なにわ男子」に所属。1月に初の全国ツアー「なにわ男子 First Live Tour 2019 ~なにわ男子と一緒に #アオハルしよ? ~」を完遂。アーティスト面だけでなく、今春にOAされたソフトバンク「青春放題」シリーズに出演し、2020年早春テレビCM急上昇タレントランキング男性部門1位を獲得。俳優としての注目が高まるなか『BG~身辺警護人~』(20年)に出演し、現在はなにわ男子で主演を務めるドラマ『メンズ校』が放送されている。