東武鉄道は11月9日から20400型の運転区間を拡大し、日光線南栗橋~東武日光間・鬼怒川線下今市~新藤原間で運行される急行・区間急行・普通の一部列車で20400型を使用開始する。南栗橋駅や栗橋駅でも20400型の運転区間拡大が案内されている。

  • かつての日比谷線直通車両を改造した20400型。11月9日から運転区間が拡大される

20400型はかつての日比谷線直通車両20000系を改造し、ワンマン運転に対応した4両編成・片側3ドアの車両として、2018年から宇都宮線などに投入された。今年6月に行われたダイヤ改正では、宇都宮線に続き、日光線南栗橋~栃木間でも20400型によるワンマン運転を開始。現在、南栗橋駅から栃木方面へ向かう普通は大半の列車が20400型となり、東武宇都宮駅まで直通運転が行われている。

一方、南栗橋駅発着で日光・鬼怒川方面へ向かう急行・区間急行・普通は現在も片側2ドアの6050型を使用している。6050型と20400型は乗車位置が異なるため、各駅で2ドア車両・3ドア車両の乗車位置案内を行っているほか、南栗橋駅では下り列車(栃木方面)のドア数・乗換え一覧表、栗橋駅では2ドア車両の時刻表(下り・上り)も掲出されている。

11月9日以降、南栗橋~東武日光・新藤原間の一部列車に20400型が投入され、普通だけでなく急行・区間急行としても運転される予定となった。従来の6050型は片側2ドアでボックスシートを備え、トイレも設置した車両だが、新たに投入される20400型は片側3ドアでロングシート、トイレなしの車両となる。各駅の案内でも、20400型にトイレがないことを強調しており、「乗車前にトイレを済ませてください」と書かれたものもあった。

  • 片側2ドアの6050型で運行される区間急行(南栗橋行)

なお、同じく11月9日から、伊勢崎線で特急列車の車種変更も行う。浅草~赤城間の特急「りょうもう」のうち、上下各2本が「リバティりょうもう」に(上り1本の車種変更は11月10日から)。車種変更にともない特急料金も変更となる。