元衆議院議員で現在コメンテーターとして活躍している金子恵美氏が、2016年に世間を騒がせた夫で元衆議院議員・宮崎謙介氏の不倫騒動の真実を、著書『許すチカラ』で告白。また、女性が輝ける社会に向けての提言や今後の活動についても言及している。このたび金子氏にインタビューし、自身の活動について話を聞いた。

  • 金子恵美氏 撮影:蔦野裕

政治家は引退したものの、日本の未来、特に女性が真に輝ける社会に向けて、自身の経験を生かして活動したいと考えている金子氏。同書では、少子化問題について今後どのような対策が必要か提言しており、また、女性の出産適齢期についても訴えている。

金子氏は「自分のキャリアを極めたいという方がいてもいいと思いますが、我慢している、例えば子供を産みたいという気持ちが少しでもあるならば、どちらもかなえられる社会であるべきだと思います。仕事があるから子供を我慢とか、本当はもっと仕事をしたいのに家庭があるから我慢するとか、そういう我慢を私はしてほしくないんです」と強い思いを述べ、「行政や政治のサポートが不十分であるがゆえにできてないというところを、政治家経験者として意見していきたい」と語る。

また、「不妊治療に関しても、女性の場合はリミットがある。もちろんライフステージはそれぞれあると思いますが、唯一、妊娠できる時期が限られているということに関して、自分自身もう少しそのライフプランを立てておけばよかったなっていう思いもあって、みなさんにも意識してほしい」とメッセージ。「法律や政治のアプローチも必要ですが、個々人にもリミットがあるということを意識してほしいと思います」と呼びかけた。

そして、「地方議員を経験した上で、国会議員も経験したという、政治家としての経験は生かさなければいけないと思っています。行政や政治の中を見てきた人間としては、少子化対策や女性の活躍のための両立支援などの足りていないところを理解していますし、周りの女性たちから話を聞く機会が多く、実態と制度の乖離もすごく感じているので、架け橋として活動していきたい」と意気込む。

さらに具体的に、自身の役割を説明。「メディアでの発信もそうだと思いますし、政治家との繋がりもあるので直接提言していくのも具体的な活動だと思いますし、個々の人たちへの啓発という意味では講演活動を行い、私がやるべき使命を果たしていけたらと思っています」と語った。