今も昔も、ファストフードの代名詞的存在であり、店内でもテイクアウトでも、あるいはドライブスルーでも気軽に利用できるハンバーガーショップ。特に「外食」というほど身構えずに済むそのカジュアルな佇まいで、昨今のコロナ禍にあっても健闘している店舗も多いようだ。

さて今回は、そんな頼りになる存在であるハンバーガーチェーンの、多くの人が気にしているであろうカロリーに焦点を当てる。以前紹介した「マクドナルドのメニューで最も高カロリーな食べ物」に続いて、今回は日本発祥のハンバーガーチェーンとして名高い「モスバーガー」のメニュー(※期間限定品を除く)のカロリーを見てみよう。

  • モスバーガーで最もハイカロリーな食べ物は?

    モスバーガーで最もハイカロリーな食べ物は?

ハンバーガーの高カロリーランキング

まずは、メイン商品である「ハンバーガー」のカロリーをチェックしよう。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 ダブルとびきりチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~ 727
2位 ダブルとびきりトマト&レタス 703
3位 ダブルとびきり和風ソース 662
4位 スパイシーダブルモスチーズバーガー 570
5位 ダブルモスチーズバーガー 569
6位 ダブルテリヤキバーガー 539
7位 スパイシーダブルモスバーガー 517
8位 ダブルモスバーガー 516
9位 ダブルチーズバーガー 499
10位 ダブルモス野菜バーガー 489
11位 とびきりチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~ 478
12位 とびきりトマト&レタス 455
13位 ダブルハンバーガー 446
14位 マンハッタンクラムチリ ロースカツ 434
15位 スパイシーモスチーズバーガー 420
16位 モスチーズバーガー 419

パティを増やした「ダブル」系のメニューが上位を占める結果になった。

1位は、727kcalを記録した「ダブルとびきりチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~」。こちらは「とびきりチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~」の、国産肉(牛・豚合挽き肉)を100% 使用したハンバーグを2枚に増量し、オリジナル国産チーズとオニオンスライスをのせ、国産丸大豆醤油を使用したコクと深みのある“和風ソース"をかけたもの。

北海道産ゴーダチーズと国産バターを使用したオリジナルチーズの滑らかな口どけとミルキーな味わいが、ボリュームアップでリッチに楽しめる。

2位の「ダブルとびきりトマト&レタス」(703kcal)は、「とびきりトマト&レタス」のハンバーグを2枚に増量したメニュー。国産肉100%のハンバーグにトマトとレタスをのせ、オリジナルの“和風ソース"をかけた。ハンバーグの旨みや野菜のみずみずしさを和風ソースが引き立てている。

3位の「ダブルとびきり和風ソース」(662kcal)も、「とびきり和風ソース」のパティをダブルにしたメニューとなった。国産肉100%のハンバーグにオニオンスライスをのせ、国産丸大豆醤油などをベースにハーブやスパイスを加えた、和洋折衷なオリジナルの“和風ソース"をかけた。こだわりのハンバーグの旨みをじっくり味わえるシンプルな仕上がりだが、同時にハンバーグを2枚にすることでボリューム感も楽しめる。

4位には「スパイシーダブルモスチーズバーガー」(570kcal)がランクイン。あつあつのミートソースにピリッと辛いハラペーニョとまろやかなスライスチーズ の相性が食欲をそそる仕上がり。さらにパティの旨みもダブルで、味わい、食べごたえ、刺激のそろったバーガーとなっている。

5位「ダブルモスチーズバーガー」(569kcal)は、定番人気の「モスチーズバーガー」のパティをダブルに。あつあつのミートソースに絡まるチーズが魅力的な一品だ。

サイドメニューの高カロリーランキング

次に、「サイドメニュー」はどうだろうか。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 モスチキンパック(10本入り) 2,820
2位 モスチキンパック(5本入り) 1,410
3位 フレンチフライポテトL 374
4位 モスチキン 282
5位 オニオンフライ 266
6位 スマートパイ〈国産りんごフィリング〉 257
7位 フレンチフライポテトS 224
8位 チキンナゲット 5コ入り 212
9位 オニポテ(ポテト&オニオン) 205
10位 こだわりサラダ ローストアマニトッピング 和風ドレッシング〈減塩タイプ〉 50

1位・2位にはそれぞれ「モスチキンパック(10本入り)」(2,820kcal)、「モスチキンパック(5本入り)」(1,410kcal)がランクイン。どちらも、4位の「モスチキン」(282kcal)をパックにしたものだ。「モスチキン」は、和風の下味をしっかりとつけた鶏の胸肉をカリカリの衣でつつんだ人気メニューで、これらのパックは家族や友人とシェアするには便利なアイテムとなるだろう。

3位「フレンチフライポテトL」(374kcal)は、ハンバーガーには欠かせない人気のサイドメニュー。同店のポテトはホクホクとした太切りが特徴で、「生命の塩」と呼ばれるパタゴニア・ソルトをふって、揚げたてで提供される。5位「オニオンフライ」(266kcal)は、辛味が少なく、甘みを味わえるオニオンに軽い衣をつけてさっくり揚げたもの。

デザート(スイーツ)の高カロリーランキング

最後は、「デザート(スイーツ)」のランキングをご紹介しよう。

順位 商品名 エネルギー(kcal)
1位 ひんやりドルチェ5個入りBOX 柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用 891
2位 ひんやりドルチェ5個入りBOX ベイクドチーズ 629
3位 まぜるシェイク ほろにが抹茶 志布志市産茶葉使用М 342
4位 モスシェイク バニラM 318
5位 モスシェイク ストロベリー(無果汁)M 298
6位 まぜるシェイク ほろにが抹茶 志布志市産茶葉使用S 209
7位 モスシェイク バニラS 200
8位 モスシェイク ストロベリー(無果汁)S 186
9位 モスシェイク コーヒーS 181
10位 ひんやりドルチェ 柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用 178
11位 ひんやりドルチェ ベイクドチーズ 126

1位・2位には、「ひんやりドルチェ5個入りBOX」の"柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用"(891kcal)と"ベイクドチーズ"(629kcal)が並んだ。どちらも5個入りのボックスで、単品ではそれぞれ1個178kcalと126kcalになる。

「ひんやりドルチェ 柚子抹茶ショコラ 国産柚子&志布志市産茶葉使用」は、ほどよい苦みと甘味が特徴の鹿児島県志布志市産茶葉を使用した抹茶の層と、ホワイトチョコレートに国産柚子ピールを練りこんだ層の2層の生地を低温でじっくり時間をかけて焼き上げた、口どけなめらかな抹茶スイーツ。

「ひんやりドルチェ ベイクドチーズ」は、クリームチーズを40% 以上使用した生地を低温でじっくり焼き上げた、口どけなめらかなチーズケーキ。サワークリームを入れることで、濃厚ながらもさっぱりとした味わいに仕上げた。どちらも冷凍状態のまま提供され、溶け具合によって食感の変化も楽しめる。

3位から9位までは、こちらもハンバーガショップでは定番のシェイク系のメニューがランクインしているが、実はモスバーガーではこれらのシェイク類はメニュー上では「デザート(スイーツ)」ではなく、「ドリンク/スープ」に分類されている。今回は便宜上、「デザート(スイーツ)」に含めたランキングとしたが、このような部分にも各チェーンの個性やこだわりが垣間見えて興味深い。

総評

さて、ここまでモスバーガーのメニューを高カロリーなアイテムを中心に見てきたが、いかがだろう。上位にランキングされたメニューはいずれも、かなりのインパクトがあるのではないだろうか。

ちなみに、ランキング上位圏にあるバーガー類+サイドメニュー+デザート(スイーツ)を組み合わせてオーダーをしたとしよう。例えば、「ダブルとびきりチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~」(727kcal)+「フレンチフライポテトL」(374kcal)+「まぜるシェイク ほろにが抹茶 志布志市産茶葉使用М」(342kcal)では、計1,484kcalとなる。

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」の、身体活動レベルが普通の18~29歳男性の1日の推定エネルギー必要量2,650kcalに当てはめると、半分を超える数字となる。やはり、1食のカロリー量としてはかなりのものだ。

モスバーガーは、日本発祥のハンバーガーチェーンとして1972年に創業。以来、「厳選した素材を使用し、注文を受けてから作る」などの独自の路線を歩み、熱心なファンも多い。商品開発力にも定評があり、「テリヤキバーガー」や「ライスバーガー」など業界に先駆け商品化している。

近年も、バーガーの具材をバンズの代わりにレタスで挟んだ「モスの菜摘(なつみ)」など、健康志向にも留意した野菜たっぷりの商品などを開発。こちらは100kcal台後半から200kcal台半ば程度と、カロリー面でも安心できるメニューとなっている。ハンバーガーが食べたいけれどカロリーが少し気になる、という人にとっては、同店のメニューは心強い味方かも知れない。

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