先日、主幹事業居酒屋業態から焼肉店へ転換することを発表したワタミは、10月13日に居酒屋業態における新グランドメニュー発表会を実施した。

  • ワタミ、居酒屋業態の新グランドメニューを発表

これまでワタミは、「ミライザカ」や「三代目鳥メロ」、そして「居酒屋 和民」など居酒屋業態をメインに事業を展開。10月5日に、居酒屋業態から焼肉業態に転換することを発表し、新ブランド「焼肉の和民」をスタート。大鳥居駅店と横浜店をオープンした。今後、居酒屋業態は「居酒屋 和民」全店を「焼肉の和民」に転換し、「ミライザカ」や「居酒屋 坐・和民」の一部店舗も転換することが発表されている。

鳥メロ・ミライザカに「牛肉」メニュー

今回の発表会では、焼肉業態の「焼肉の和民」や「かみむら牧場」が、日本有数の和牛生産を誇るカミチクグループと手を組んだことを受け、牛肉を使ったものがグランドメニュー入りすることが発表された。

  • ミライザカの牛肉メニュー

ミライザカでは、「ユッケ風黒毛和牛肩ロース炙り」(999円)、「牛カルビ&牛モツのマウンテン肉陶板」(999円)、「厚切り牛タン焼き」(699円)、「牛カルビ焼肉のパワーサラダ」(699円)、「甘旨! 牛&ゴボウの釜飯」(699円)、「旨! 牛骨ラーメン」(599円)、「〆の絶品牛スジカレー」(499円)、「牛の葱ダク特製辣油和え」(399円)、「牛シマチョウのピリ辛鉄板焼き」(399円)、「牛ハツ刺し~低温調理~」(299円)の10種がグランドメニュー入り。

  • 鳥メロの牛肉メニュー

鳥メロでは、「黒毛和牛肩ロースの炙り寿司」(888円)、「ぷりぷり牛モツ鍋~1人前~」(799円)、「牛カルビ焼肉のパワーサラダ~オーガニックジンジャーのドレッシング~」(699円)、「牛タン&お揚げ~おでん風~」(599円)、「旨! 牛テールスープラーメン」(599円)、「2種の牛手巻き寿司」(499円)、「牛シマチョウのピリ辛鉄板焼き」(399円)、「やみつき牛シマチョウ串」(399円)、「絶品! おつまみ低温調理牛レバー」(299円)、「牛カルビ大串~特製ダレ~」(199円)の10種を販売する。

鶏肉押しでなぜ牛肉を?

ここで気になるのが、焼き鳥で知られる鳥メロや鶏モモを丸ごと一本唐揚げにしたグローブ揚げが名物料理のミライザカで、なぜ牛肉メニューを取り入れるのかということだ。

  • ワタミの代表取締役社長兼COO清水邦晃氏

ワタミの代表取締役社長兼COO清水邦晃氏は、「まずは来店頻度を高めるため、たくさんのお客様に来てもらいやすい環境を整えたい」と語る。焼肉事業で強化された牛肉の仕入れ力を活かすことで、安価な居酒屋価格での牛肉メニューの提供を可能とした。メニュー数を増やすことで、より多くの人に来店してもらうことが狙いだ。

居酒屋で牛肉をお得に楽しんでもらうためのキャンペーンとして、10月15日から11月11日にかけての1カ月間は肉祭りを開催。週替わりで牛肉メニューをお試し超特価で提供する。10月15日からはミライザカで通常999円の「ユッケ風黒毛和牛肩ロース炙り」を499円、鳥メロでは通常888円の「黒毛和牛肩ロースの炙り寿司」を499円と、大幅に値下げをし販売を行う。

  • ミライザカ「ユッケ風黒毛和牛肩ロース炙り」10

  • 鳥メロ「黒毛和牛肩ロースの炙り寿司」

さらに、来店頻度を高める施策としてGo To Eat向けキャンペーンも実施予定。Go To Eatでは、予約サイトを通して来店予約をすると1,000ポイント付与されることに着目し、予約限定で90分の飲み放題を1,000円(税込)で提供。ポイントを貯めたり使ったりすることで実質無料で飲み放題を楽しめるという。

今後は、忘年会シーズンに向け11月12日から宴会向けメニューも開始を予定しているワタミ。専門性が高い他企業とコラボしたメニューの開発も進めているとのこと。大人数で集まる宴会が難しいことを踏まえ、少人数の宴会や個食への対応する予定。感染予防対策を徹底しながら、居酒屋のニーズに応えていくそうだ。

※価格は全て税別(一部表記を除く)