“小説を音楽にするユニット”YOASOBIの4thシングルとなった原作小説『たぶん』(しなの著)の映画化(11月13日公開)が決定し、主要キャストが発表された。

  • 上段左から木原瑠生、小野莉奈、寄川歌太、吉田美月喜、下段左からめがね、糸川耀士郎

本作は、同棲をしていたが別れを選んだ大学生カップル「ササノとカノン」、夏の大会が自粛で中止となってしまった高校サッカー部員とマネージャー「川野と江口」、お互いの気持ちに応えられなくなっている社会人の恋人「クロとナリ」……3組の男女の“最も切ない別れ”と“新しい一歩”の物語を、主題歌となるYOASOBIの「たぶん」が切なく彩るオリジナルショートストーリー。

キャストには個性派揃いの新星6人を抜てき。『魔進戦隊キラメイジャー』に出演し、アーティストとしても活動する木原瑠生、YouTubeアカウント『めがねっとわーく。』のめがね、舞台『黒子のバスケ』やミュージカル『刀剣乱舞』に出演する糸川耀士郎ら注目株が名を連ねる。

メガホンを取るのはテレビ朝日『おっさんずラブ in the sky』など話題のドラマを手掛け『ウタモノガタリ-CINEMA FIGHTERS project-「Our Birthday」』を監督したYuki Saito氏。「たぶん」という曖昧な言葉の中にある確かな気持ちを描く。

キャストらのコメントは以下の通り。

■木原瑠生(ササノ役)
僕は普段から「絶対」という言葉をなかなか使わない人間です。そのなかで今回は「たぶん」という言葉がフィーチャーされている作品です。「たぶん」「きっと」こうなればいいなという、人の理想や後悔を、ササノという人を通して、皆さんに共感してもらえるように頑張ります。

■小野莉奈(カノン役)
こんにちは!小野莉奈です。この度、映画「たぶん」に出演する事が決まりましたこの作品への出演は私にとって本当に嬉しくて夢のようです。なので1シーン1シーン後悔のないうように丁寧に取り組みたいと思います。

■寄川歌太(川野役)
YOASOBIさんは小説から曲を生み出されていて、僕はその中でも「たぶん」がお気に入りでした。その「たぶん」が映画化され僕が出演させていただけることになり、とてもワクワクしています。同じ物語から曲と映画が生まれ、それを僕が演じることでまた何か新しい「たぶん」が生み出せたらと思っています。楽しみにしていてください。

■吉田美月喜(江口役)
私が演じる江口の優しさを温かく丁寧に伝えられたらなと思っています。新しい日常の中、様々な変化がある今だからこそリアルに共感できる部分が多いと思います。また、YOASOBIさんの曲は好きでよく聴かせていただいているので、今回この作品に出演できることがとても嬉しいです。キャスト、スタッフの皆さんと一緒に、多くの人から愛されている「たぶん」の世界感を一生懸命作り上げていきます。

■めがね(ナリ役)
ナリ役を演じます。めがねです。私事ですが、最近失恋をしまして、このタイミングでナリ役を演じさせていただけるのは……嬉しくもあり、ちょっと複雑な心境だったりもします(笑)。歌詞にも原案にも、『分かんないよ』という言葉があり、この言葉こそが、たぶん恋愛の全てなのかな。と感じました。惹かれ合うのも、離れるのも説明なんて出来なくて『たぶん分からない』あの感情を大切に、ナリちゃんになれたらいいなと思います。

■糸川耀士郎(クロ役)
映画「たぶん」にてクロを演じます、糸川耀士郎です。小説・音楽・映画と広がり続けるYOASOBIさんの世界に入り込める事、大変嬉しく思います。曖昧な言葉・空気感の中でそれぞれの揺れ動く気持ちがリアルに表現できるよう、精一杯演じたいと思います。公開を楽しみに待って頂けたら嬉しいです。

■しなの(原案)
小説「たぶん」はとても短く、そして不確定な部分をあえて作った作品です。映画「たぶん」は3つのストーリーで構成されるとうかがっています。1つではなく、3つ。小説で読み手の想像に委ねた不確定な部分や余白に、色や形を三様につけてくださったものと私も新たな出会いをさせてもらうことになります。そしてそれは、⼩説からだけではなく、楽曲「たぶん」から呼び起こされる印象を纏っていることでしょう。三組の、それぞれどんな⼆⼈の世界が描かれるのか、とても楽しみです。映画「たぶん」が⾒られる⽇が、待ち遠しいです。

■Yuki Saito(監督)
「多分(たぶん)」と「屹度(きっと)」いう対義語を同時に使いたくなる繊細な気持ちを、次世代を担っていくフレッシュなキャスト達と共に表現していきたいと思います。加速度的に時代の波に乗るYOASOBIさんとのコラボにも胸が高鳴っています。同じ小説から生まれる音楽と映画が劇場で一つになる瞬間をお楽しみ下さい。

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