JRのエキナカ自販機で、知る人ぞ知る贅沢なりんごジュースが販売されていることをご存じだろうか。280mlで170円、ストレート果汁・密閉搾りという特別な製法で作られている「青森りんごシリーズ」(acure)だ。

このほど、このシリーズの中で最も贅沢なりんごジュース、その名も「青森りんご 世界一」が発売された。なんと1本300円! どんな味わいなのだろうか。

  • 「青森りんご 世界一」は280mlで1本300円

青森りんごの希少品種「世界一」を使ったジュース

「青森りんご 世界一」は、国内でもなかなか手に入れることができない品種「世界一」を使ったりんごジュース。青森県内でも作付面積が0.5%程度しかない希少品種で、その名の通り、大玉だと1個で1kg近くになることもある大きさが特徴だ。

甘みと酸味のバランスが良く、まろやかさが感じられる味わいに定評があるとのこと。見た目のインパクトからハレの日の贈り物に使われることも多いが、それゆえに、飲料化されることはめったにないのだそうだ。

  • 左が通常のりんご、右が世界一

今回、この貴重なりんごをジュースにするにあたって、こだわっているのが「密閉搾り」という製法。空気に触れない状態で粉砕・搾汁することで、酸化防止剤の必要ない、自然な味わいが楽しめる(過去販売してきた「青森りんごシリーズ」も同様)。

また、すりおろしているので、果肉に含まれる香りやコクがそのまま残せ、まるでりんごそのものを食べているような感覚を演出できるという。

実際のお味は……?

素材も製法も贅を尽くしたこのジュース、果たして肝心のお味はいかほどなのだろうか。 黄金のりんごが光り輝くデザインが印象的なボトルを手に取り、ふたを開けるとすぐに、りんごに包丁を入れた瞬間のようなみずみずしい香りが舞い上がってくる。

中をのぞくと、一般的なりんごジュースと違い、透明感のないにごった果汁が顔を出す。本当に、りんごをそのまま絞った、という感じだ。

  • 本来のりんごのおいしさを味わえるジュース。果汁もにごっていて、トロっとしている

そしていよいよ飲んでみると……? 「砂糖入れてないの?」と疑ってしまうほどの上品な甘さ、そしてほど良い酸味が口の中に広がっていった。とろっとした果汁を飲み干すと、ジュースを飲んだというより、りんごを食べた、というような印象が残る。

移動中の水分補給に、というよりも、一つの完成されたスイーツ、という感覚で楽しめる、至極の逸品だった。

期間限定の「りんご自販機」も見つけてみてね

今回紹介した「青森りんご 世界一」は、JR東日本のエキナカなどにあるアキュアの自販機で手に入れられるほか、JR東日本ウォータービジネスのオンラインショップでも購入できるとのこと。

6日からは、青森県だけに設置されている「りんご自販機」(「青森りんごシリーズ」のりんごジュースのみを販売する自販機)が、期間限定で東京駅(丸の内地下1階 中央コンコース丸ビル入り口付近)と上野駅(3階コンコース公園口改札前付近 3-4番線階段横)にも設置されているそうなので、立ち寄った際はぜひ手に取ってみてはいかがだろうか。

  • こちらが、東京駅のりんご自販機。探してみてねー!