■「アイドルが出ているだけの映画だと思われたくない」

――先ほど話に出た与田さんも『ぐらんぶる』でコメディに挑戦したり、今回も3人がいろんな姿を見せていたり、お芝居で普段の乃木坂46とは違う面を見せることが増えているのかな、と思いますが、いかがですか?

私はすごく楽しいです。乃木坂の活動で何か我慢をしてるわけではないですけど、乃木坂のイメージにあった行動をしなければいけないという責任もある中でお仕事をしているので、お芝居の現場ではそのリミッターをはずせる瞬間が多くて、変な役をいただくのもすごく嬉しいです。普段の自分とちょっと違う姿になれるのは楽しいし、新しい発見もできるのでいいことだなと思います。

――今までよりもさらに、お芝居に目覚めたような…?

お芝居の難しさを実感しました。撮影している時は作品に没頭したんですが、落ち着いて考えてみると、私もそんなにたくさん経験があるわけじゃないのに、メインキャストとしてこんなに素敵な役をいただいて、なかなかできることではない。成長もできたし、課題点もすごく見えたし。また早くお芝居がしたいと思える機会になりました。

今回は、私たち以外に若手の俳優の方がたくさん出てらっしゃったので、熱のぶつかり合いをすごく感じたんです。同世代のみなさんからすごく刺激を受けて、「もっと頑張らなきゃいけない」「乃木坂46であることに甘えちゃいけない」と思いました。「アイドルが出ているだけの映画だと思われたくない」という気持ちが強かったので、より気合いが入りました。また新しい一面を、皆さんにお見せできると思います。

■山下美月
1999年7月26日生まれ、東京都出身。2016年に乃木坂46の3期生オーディションに合格し、活動をスタートする。2018年、乃木坂46版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』で主役・月野うさぎ役に抜擢される。主な出演作に舞台『ザンビ』(18年)、映画『日日是好日』(18年)、ドラマ『神酒クリニックで乾杯を』『ザンビ』『電影少女-VIDEO GIRL MAI 2019-』(19年)など。
スタイリスト:市野沢祐大(TEN10) シャツワンピース(Create Clair/アミアズ) ピアス(eglee)