ネコ・パブリッシングが発行する鉄道模型の専門誌「RMモデルズ」。9月19日発売の最新号「RMモデルズ302号 2020年11月号」では、前号に続いて「映える情景の作り方」を特集しており、特別付録の「映える撮影用背景紙」が話題となっている。
鉄道模型において、心に残るほど印象深い風景を再現したジオラマやレイアウト作品は「情景」または「情景作品」と総称され、近年、需要が高まりつつあるという。「RMモデルズ」は情景の魅力にスポットを当て、2号にわたり「映える情景の作り方」の特集を組んだ。前号は「基礎編」として、情景工作の基礎知識と使用する基本素材などを紹介。最新号は「応用編」として、新規に作り起こしたモジュールレイアウトを題材に、より実践的なテクニックと仕上げ方を紹介している。
特別付録「映える撮影用背景紙」は特集に連動して企画され、特集テーマである「映える」の要素を体感できる内容に。鉄道模型を置くことで手軽に情景撮影を楽しめるほか、鉄道以外の模型や、普段走らないものを置いても躍動感のある写真を撮影できる。
この「映える撮影用背景紙」がSNS等で話題を呼び、雑誌発売直後の4連休中、多くのユーザーが写真が投稿していた。今回、雑誌を購入した上で、鉄道模型を趣味とするライターの若林健矢氏に依頼したところ、やはり撮影を楽しんだ様子。「線路に置くだけで簡単に鉄道模型が“映える”画になり、撮っていてかなり楽しかった」とのことだった。
「映える撮影用背景紙」では、Nゲージの鉄道模型1~2両分を線路上に置くことができる。流し撮り風の写真を簡単に撮影することが可能で、蒸気機関車の鉄道模型を置けば、煙はないものの国鉄時代にタイムスリップしたかのような迫力ある快走シーンに。一方、京阪大津線(京津線・石山坂本線)の車両800系・600形、引退した80型と撮影しても、普段のイメージとは違い、特急列車並みの高速で走っているかのような写真になるので面白い。
車長の短いBトレインショーティーも写真に収めやすかった。鹿島臨海鉄道6000形と『ガールズ&パンツァー』IV号戦車(Bトレ付属)を並べて撮影したところ、「ネタ感満載」の写真に。バスコレクション「京浜急行バス KEIKYU OPEN TOP BUS」を置くと、バスなのに線路上を高速で走る楽しい写真になった。「純粋に模型を撮るのも良いし、ネタに走るのも面白い。紙の背景なので、光の反射や線路の立体感など、気になる部分はあるものの、それらも含めて模型撮影の練習に役立てていきたい」と若林氏は言う。
なお、「映える撮影用背景紙」を使っての撮影にあたり、「RMモデルズ」の掲載内容を参考に、「見開きのままだと背景が自立しないので、市販のブックスタンドを使うか、支えになるものを用意すると良い」「裏面は青と黒のグラデーション背景紙になっているので、こちらも模型の撮影に役に立つ」(若林氏)とのコメントも。「背景紙を線路と背景で分割したり、高さを調節して撮影したりと、使いやすいように調整して楽しんでみて」とアドバイスしていた。
特別付録「映える撮影用背景紙」が付いた「RMモデルズ302号 2020年11月号」は価格1,100円(税抜)。全国の書店をはじめ、Amazonや楽天ブックスなどでも購入できる。雑誌の定期購読も受け付けている。