――続いてのアイテムは、「おでかけのお供に!いつでもどこでも一緒にいよう!の想いを込めた、フォトジェニックなぬいぐるみシリーズ」="ともぬい"ですね。なんと『鬼滅の刃』や『identityV』、『劇場版TIGER & BUNNY』『ジョジョの奇妙な冒険』などと一緒に、鈴村さんは『仮面ライダー電王』(2007年)のリュウタロス&電王ガンフォーム、神谷さんは『宇宙戦隊キュウレンジャー』(2017年)のショウ司令&リュウコマンダーにそれぞれ"扮した"体のかわいいコスプレぬいぐるみになりました。これについてのご感想から聞かせてください。

鈴村:浩史が番組の中でさんざん言ってたけど"誰得?"という商品ですね。これが商品化されて、世界でいちばんうれしいのは自分たちじゃないのかな(笑)。

神谷:僕らはうれしいんだけど、僕ら以外の誰が喜ぶんだろうって。

鈴村:それでも、もうすぐアラフィフと呼ばれようとしている僕たちが、こうして可愛いぬいぐるみにしてもらえるというのは、まさに"奇跡"ですね。

神谷:奇跡の結晶といっていいかもしれません。

鈴村:『鬼滅の刃』で僕が演じた「伊黒小芭内」も"ともぬい"のラインナップに入っています。ぜひ『鬼滅』の勢いを借りて、僕らの商品もたくさん取ってもらえたらいいな(笑)。

――実際の商品をご覧になったときの感想はいかがでしたか。

鈴村:2人とも、似てるなって思いました。

神谷:特に僕たちが監修とかしていたわけじゃないんですけどね。スタッフさんが僕らの写真資料をいろいろ集めて、作ってくれたそうです。健一くんなんて、イメージをうまくつかんでますよね。

鈴村:僕の"眠そうな"感じがよく出ています。

神谷:健一くん、似顔絵とか難しそうなんだけどね。

鈴村:俺は難しいんだよ。デフォルメしすぎると"ディスってる"みたいになるから(笑)。

神谷:僕のほうはタレ目でツリ眉にしたら簡単に似顔絵が描けるって、よく言われるんです(笑)。

鈴村:こうして僕らが声を演じた2つのキャラクターがそろってぬいぐるみになるというのは、感慨深いものがあるね。リュウタロスとショウ・ロンポー、どちらも"紫"の"龍"という共通項があるってのは、偶然なんだけどよくできているなあ。

神谷:今回は、自分たちが声をやらせていただいたキャラクターをフィーチャーしていますが、これをどんどん発展させたら、憧れだった別のヒーローになることもできるんじゃないかな。

鈴村:やりたい! 僕はだんぜん『人造人間キカイダー』(1972年)がいいな~。変身前と変身後の2パターン作ってもらって、ジローとキカイダーになりたい(笑)。

神谷:キカイダー、いいよね!

鈴村:ジローのほうは僕の顔そのままでいいんだけど、キカイダーだったら左の赤い部分は「機械」が見えていてほしいんです。そして青いほうの顔が僕で"石ノ森・涙ライン"を入れてほしい!

神谷:それってほとんどふつうのキカイダーぬいぐるみになるよね(笑)。僕はどうしようかな……やっぱり『宇宙刑事ギャバン』(1982年)がいいな。

鈴村:ギャバンと一条寺烈だね。皮ジャン着られるし、いいよな。

神谷:でも、ギャバンは全身メタリックにギラギラ光ってほしいから、ぬいぐるみの素材をどうしようかな(笑)。

鈴村:一条寺烈の乗るジープ・スズキジムニーとか、ジローのサイドマシーンなんていうのも出してもらいたいよね。

神谷:何にせよ、"ともぬい"の人気が高まって、ニーズのあることを示さないと次の商品は出ないかも。

鈴村:『鬼滅の刃』キャラの"ともぬい"が積んである、その上に俺たちのキャラを乗せておけばどうかな。クレーンゲームで「これ(取って)どかさないと下のが取れないよ~」なんて言いながら、みんなラジレン"ともぬい"を取っていけば(笑)。

――番組特製のグッズとしては、これまでにも「人造人間キカイダー/ダーク首領プロフェッサー・ギルの吹く"悪魔の笛"」や「超電子バイオマン(1984年)反バイオ同盟が作った戦闘ロボット"バルジオン"」といった商品が、レインボー造型企画さん、東映さんとのコラボによって誕生し、コアなファンを歓喜させていましたね。今後もこちらの路線は進めていかれると思いますが、何か考えているアイデアにはどんなものがありますか?

鈴村:常にいろいろと"あんなのが欲しい"と考え続けていますよ。

神谷:でも"ぜったいにバンダイから商品化しない、できそうにないものにしてください"と釘を刺されています。前にアイデア出したとき「それは売れそうだからダメ」と言われた(笑)。

鈴村:前からずっと言ってるのは『星雲仮面マシンマン』(1984年)のボールボーイだね。ボールからロボットへ完全変形するやつ。

神谷:ボールボーイは手にとって遊びたい! 僕らはずっと前からボールボーイとか『おもいっきり探偵団 覇悪怒組』(1987年)に出てくる"魔天郎"の面とかを商品にしてほしいと思っているんです。

鈴村:あと、欲しいのはフィギュアですね。『電撃戦隊チェンジマン』(1985年)の伊吹長官フィギュアなんてどうかな。

神谷:いいねえ! それなら『太陽戦隊サンバルカン』(1981年)の嵐山長官も欲しい。岸田森さんのフィギュアは円谷プロの『怪奇大作戦』(1968年)牧史郎があるんだけど、嵐山長官もいいと思うんです!

鈴村:歴代スーパー戦隊の「長官」フィギュアをシリーズで出してほしいな! 『バトルフィーバーJ』(1979年)の倉間鉄山将軍に、日本刀が付いてくるとかあったら最高じゃないか(笑)。『ジャッカー電撃隊』(1977年)の鯨井長官=ジョーカーもいいな。派手すぎるスーツの色合いを完全再現してね(笑)。超リアルなやつを作ってほしい! 

神谷:大きいモノも欲しいね。たとえば、戦隊ロボのコクピットを再現した椅子とか(笑)。

鈴村:それもいいなあ。座ると巨大ロボットを操縦している気分が味わえるという。コクピットを3つ揃えてサンバルカンロボを操縦している気分になり、ひとりずつ「オーロラプラズマ返し!」「オーロラプラズマ返し!」「オーロラプラズマ返し!」って連続で叫びたいね(笑)。

神谷:『キュウレンジャー』のオリオン号でショウ司令が座っていた椅子なんて、作品の世界観を守ってちゃんとデザインされていました。ああいうのを1/1サイズで作ってもらったら、欲しい人にはたまらないものになるになるでしょう。

鈴村:この番組でしか実現できないような、いろんなアイデアが渦巻いていますね。『ジャッカー』のサイボーグハンドとか! 指先からノコギリや金属探知機が伸びてきたり、腕のフタが外れてメカが見えるギミックがあったりして、きみも今日からジャッカーだ!という(笑)。あとは嵐山長官のサングラス!

神谷:それって、ふつうのサングラスだよね(笑)。

――お2人から、東映特撮へのすごい愛情と熱意を感じることができました。最後に『仮面ラジレンジャー』ファンのみなさんへ、一言メッセージをお願いします。

神谷:これからも東映特撮が続いていく限り、熱く応援していきたいです。仮面ライダーやスーパー戦隊を、一番近くで応援できる番組でありたいなと思っています!

鈴村:番組として作品を応援しつつ、僕たちも声優として東映特撮に関われることを夢見ています。まだまだやってみたい"目標"があるんです。「変身ベルトの声」とか「敵の大幹部の声」とかもね(笑)。

神谷:ナレーションもいくつか担当させてもらいましたが、またやってみたいです!

鈴村:『超人機メタルダー』(1987年)風に「こいつは凄いぜ!」とか、言ってみたいよね(笑)。

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