急速に広まったリモートワークなど、コロナ禍は日本社会の働き方をガラっと変えました。この結果、上司は部下をマネジメントする際により注意が必要とされるようです。

そんな中、上司のマネジメントに関して、ツイッターで注目が集まっていたので紹介します。

  • 部下に仕事を任せることはできますか? ※画像はイメージ

投稿したのは、黒田真行◆採用100年史から読む 人材業界の未来シナリオ(@damadama777)さん。リクナビNEXT元編集長で、ルーセントドアーズの代表取締役を務めています。

「やらせるマネジメント」しか知らないマネージャーは徹底的に服従させることで短期業績を作りあげる。
「任せるマネジメント」が巧みなマネージャーは"自分で考える人"を作ることで未来の人的資産を作りあげる。
非常時以外は部下に任せて成長機会を増やしたほうが、強靭で持続性の高い組織になる。
(@damadama777)より引用

このツイートには、「上司は指針を示したらアドバイスをするだけ。あとは、失敗の責任だけ取ればいいと思います。ホントに出来ない人には、その人に出来る仕事だけ任せる」「勉強になります。『任せる』ことでのリスクが取れないから怖いと思ってしまう時があるので、黒田さんのお言葉で勇気が持てました」など、参考にしたいというコメントが寄せられていました。

黒田さんに、もう少し細かいお話をお聞きました。

――任せるマネジメントで注意することは何でしょうか。

黒田さん: 任せるとは「部下をきちんとウォッチする」「部下を適切にサポートする」ことです。ここを取り違え、サポートが無いままの任せるになると、言いっ放しとなります。

――リモートワークでの「任せるマネジメント」で意識すべきことは何でしょう。

黒田さん: リモートワークでは、リアル時と比較して2倍気を付ける必要があります。気を付けるとは、先ほど話した「ウォッチ、サポート」のことを指します。机を並べて一緒にオフィスで働かないリモートワークほど、それを意識しないと、言いっ放しになりやすいのです。

また、今回の働き方の変化についても以下のツイートをした黒田さん。

横並び意識マンマンの日本企業が、これまで検討すらしてこなかった在宅ワークやクラウド活用、オンライン承認を、今や競うように取り入れている。それも強力な横並び意識で。同調圧力が180度方向を変えた瞬間、印鑑文化や勤務拘束、接待などが干上がり、一斉に進化が進む。なかなか楽しみな風景だ。
(@damadama777)より引用

この投稿についても聞いてみました。

黒田さん: 昭和の働き方が残っている重厚長大な企業が、リモートワークなどの変化を受け入れています。これは、他社の取り組みを見て「隣の空気を読む」という、大企業内部で指示が出ているからでしょう。

企業規模を問わず上司に必要なマネジメント、皆さんは実践できていますか?