日本テレビは10日、10月改編説明会を開催し、家族積極視聴の強化を狙った土曜ゴールデンタイムの改革を改めて打ち出した。

日本テレビ本社=東京・汐留

19時台は『天才!志村どうぶつ園』の後番組として、土曜としては10年ぶりの新番組となる嵐・相葉雅紀MCの『I LOVE みんなのどうぶつ園』が10月3日にスタート(初回2時間SP)。毎週、動物好きなゲストを迎える。番組企画の軸は、この番組スタッフだから集められる、全世界・全国津々浦々の「どうぶつニュース」。森の中や動物園だけでなく、街にもいる、個性的な動物たちの「一生懸命さ」「健気さ」「純粋さ」を“リアルに描く”ことにこだわっていくとしている。

20時台の『世界一受けたい授業』は、スタジオセットとナレーターを変更し、良質な教養バラエティはそのままに抜本的改革。コア層が知りたい授業、情報量と映像にこだわる授業、今、知りたいことをテンポよく、楽しんで学べる授業に一新する。

そして、21時台の『嵐にしやがれ』は、嵐が年末をもって活動休止となるため、年内で終了予定。フィナーレに向けて最大限に盛り上げるとともに、「12月の最終回はスペシャルな内容にするべく準備中」としている。来年1月以降の番組は調整中。

また、週末午後帯は、土曜の若手クリエイターの単発枠『サタデーネクスト』(13:30~14:40)が終了。日曜の『お笑いG7サミット~第7世代が◯◯してみた~』(12:45~13:15)が終了し、単発枠『サンバリュ』を繰り上げる(12:45~13:45)。

ほかにも、今年度4~8月平均で個人視聴率7.4%(前年同期比+0.8ポイント)と好調な『金曜ロードSHOW!』(毎週金曜21:00~)は、「コアターゲット・家族視聴」に特化してさらに強化。AI(人工知能)による視聴率予測システムを開発し、映画ソフトの買い付けに活用する。このシステムは、放送時期・レビュー点数・配信の有無・視聴率実績などから予測するもので、誤差は1%未満だという。

これを活用してラインアップを強化し、10月以降は「大ヒット映画を地上波最速放送」「大ヒットシリーズ最新作公開と連動」「視聴者リクエストの名作映画をシリーズ展開」を予定している。

改編率は、全日(6~24時)5.0%、プライム(19~23時)12.3%、ゴールデン(19~22時)4.9%。今年4月改編は全日5.8%、プライム15.8%、ゴールデン9.2%。