大井川鐵道は9月中の土休日のうち計6日間限定で、電気機関車が旧型客車を牽引する「ELかわね路号」を運転する。昭和20~50年代を中心に国鉄主要路線で走っていた電気機関車と客車によるEL旅客列車の雰囲気を再現する。

  • 元西武鉄道の電気機関車E31形

  • EL列車の走行イメージ

「ELかわね路号」は、西武鉄道で運用された電気機関車E31形と旧型客車3両の編成で運行。E31形は1986(昭和61)年製と比較的新しいが、1950年製造の国鉄80系電車の台車を再利用している。客車まで力強く響くモーター音や、かん高いホイッスル音も魅力で、「現在の静かな電車の対極です」と大井川鐵道はPRする。旧型客車は2人ずつ向かい合わせのボックスシートで、天気が良ければ窓を開けて大井川からの涼風を浴びることもできる。

運転日は9月5・6・12・19・20・21日。運転時刻は「SLかわね路号」と同じで、往路が新金谷駅11時52分発・千頭駅13時9分着、復路が千頭駅14時55分発・新金谷駅16時11分着。全席指定のため、電話での事前予約が必要。当日に空きがあれば当日券を発売する。料金は乗車区間の運賃にEL急行料金(大人500円・こども250円)を足した額となる。