第46回放送文化基金賞で演技賞を受賞した女優の桜井ユキが1日、都内のホテルで行われた贈呈式に出席し、喜びを語った。
桜井は、NHKのドラマ『だから私は推しました』で受賞。「ネット上の承認欲求に振り回されてしまう現代人の心の屈折や、『女オタ』にのめり込む疾走感を巧みに表現した演技力は秀逸。初主演のドラマで、その魅力を十二分に発揮したことを高く評価したい」と講評されており、同ドラマは、テレビドラマ番組部門の優秀賞を受賞している。
登壇した桜井は「ちょうど1年前の今頃撮影を終えたんですけど、本当に忘れられない夏で(笑)。先ほど、演出の保坂(慶太)さんから『思い返すと本当に笑いの絶えない現場でした。ありがとうございました』というご連絡を頂いたんですけど、そっくりそのままお返しします(笑)。私はスタッフさんやキャスト、森下(佳子)さんの作ってくださった物語に支えられてこの賞が頂けたと思っています。俳優部として、もっとしっかりといろんなことを成していかなければならなかったところを、私は本当にいろいろ放棄しました(笑)。甘えさせていただきました。そして演じるということのみに集中させていただいて、この賞をもらえることができたと思っております」と感謝。
さらに、「こんなに各部署に支えられていると感じることができた作品は初めてでして、その作品でこのような賞を頂けたことが、私にとってすごく今後も残っていくことだと思っています」と述べた。
また、共演の白石聖も登壇し、「自分で映像を見返してみても、撮影期間がこの間だったかのように鮮明に思い出します。それくらい私にとってこの作品は宝物のような存在で、桜井(ユキ)さんをはじめとする尊敬できる先輩方、キャストの皆さま、そして温かいスタッフの皆さま、そしてとっても面白い魅力的な物語、こんなに恵まれた環境でお芝居ができるのが本当にありがたいなということと、お芝居をすることってこんなに楽しいんだと改めて感じさせてくれたのもこの作品です。この作品に携われたことを、本当にありがたく思います」とあいさつした。