映画『弱虫ペダル』(8月14日公開)に出演する坂東龍汰と栁俊太郎が27日、渋谷パルコ B1階 ギャラリーXで行われている「弱虫ペダル ART&MOVIE EXHIBITION」(31日まで開催)に登場し、取材に応じた。
同作は累計2500万部突破の大人気スポーツ青春漫画の初実写映画化作。連載は今年で12年を迎え、アニメ・アニメ映画・舞台・小説・ドラマなど様々なコンテンツでメディアミックスされている。地元・千葉から秋葉原にママチャリで通うアニメ好きの高校生・小野田坂道(永瀬廉)が、あることをきっかけに自転車競技部に入部することとなり、そこで出会ったかけがえのない仲間たちの為に、自分の限界や壁を越え、レースに勝利するための努力を覚えていく。
同所で行われている原画の展示に「すげ〜!」と目を輝かせた2人。栁は「ファンにはたまらない」と感心し、坂東は自身が演じたキャラクター・鳴子章吉の原画の前で腕を組んで同じポーズをとる。映画で使用した衣装や小道具なども展示されており、ヘルメットに貼ってある番号を見ては「これ、自分たちで貼ったんだよ」(坂東)、「すぐ剥がれちゃう」(栁)と解説も。坂東はゼッケンなどの展示に「博物館みたい!」とはしゃぎ、鳴子のロードレーサーを愛おしそうに見つめ、栁はその様子を見守っていた。
2人が撮影中に撮った写真も展示されており、栁は「スタッフさんを撮る機会があまりないから、撮っていたら『使えません』って……」と苦笑。坂東が「僕がずっと撮ってるから、僕が映らないじゃないですか。寂しくて『俺も撮って』とカメラを渡したら、俺以外のスタッフさんばっか撮って、俺を1枚も撮ってくれない!」と訴える。中学1年生から一眼レフを使っていたという坂東は、総北メンバー全員が初めて揃ったシーンで撮った時の制服の写真や、永瀬と夕日の前で自撮りしてる写真など、お気に入りの写真を挙げたが、「1回、(橋本)環奈ちゃんを隠し撮りしたらめっちゃ怒られて。夕日が綺麗だった日に正式に『撮らせてください』とお願いしました」と明かし、栁が「展示されるとも決まってなかったから、単純にお趣味だと思われてたんでしょ? しょうがないよ」とフォローしていた。
仲の良い2人だが、互いに好きなところを聞かれると、「うわ〜!」「あはは!!」と爆笑してガチ照れ。栁は「けっこうガンガンくるんですよ。いきなりタメ語で『やっと会えたね』とかそういうことを言う。面白いなと思って」と明かす。初めて練習した日には、互いに家が近いことが発覚し、車で来ていた栁が坂東を送り届けたというエピソードも。栁は「断れないですよ。会って2回目くらいでそんな言われたら、『無理』なんて言えない」とこぼし、「すごいバカに見えるけど、誰にでも100%みたいな、僕とかが失ってる部分を持っている。気持ちを素直に伝えるし、素晴らしい」と称賛。坂東は「僕は全員に素直に伝えるけど、あんまり受け付けてくれない人もいる。ヤナパイは包み込んでくれる。そういうところで、相思相愛ですね。優しいところが好きですね」と関係の深さを見せた。
改めて、俳優人生における同作の存在について聞かれると、栁は「もう高校生役はないかなと思ってたので、久々に学生時代の熱い感じを思い出させてくれた。原作もすごく好きで、アニメも映画も全部見てて、(演じた巻は)人気あるキャラクターですし、評価されるという意味でも勝負だなと思った作品でもあります」としみじみ。坂東が「キャスト聞く前から、ヤナパイ以外、思いつかなかったです」と告白すると、「うそつけ!」と疑う栁だが、坂東は「思ってた思ってた! だから、『やっと会えたね」って」と、ここで初対面時の発言の真意を説明する。
坂東も改めて「僕はめちゃめちゃびっくりしましたし、原作も、鳴子章吉というキャラクターもすごく人気で、大チャレンジ。公開していろいろな反響ももらってて、今までの自分とは違う自分が見つけられた、ステップアップの作品になったな」と熱弁。「役者としてもひとつ次のステップに進めたかもしれないと思ってるので、出会った前とは、かなり見えている世界が違う。すごく感謝してます」と締め括った。