さまざまな種類がある日本のラブホテル。時代は令和へと移り変わるなかで、レトロな内装などの昭和らしさが残るラブホテル、通称「昭和ラブホ」がSNSなどで注目を集めています。私は大学生の頃に魅力に引き込まれ、様々な昭和ラブホを巡り、ツイッターを通して発信してきました。

今回は、千葉県幕張にあるラブホテル『HOTEL FAMY』を取材しました。FAMY最大の特徴は、7階のフロア。他では見られないような個性的な部屋が現存しているとのこと。インタビューも交えながら昭和らしさが残る素敵なお部屋を紹介していきます。

船で運んだという石垣がすごい

JR幕張本郷駅を降り、徒歩で約10分。お城の外観が目に飛び込んできます。

  • 日本のお城にありそうな、大きな石垣が ※タップで拡大

  • 建物はレンガ造りで、西洋風のおもむき ※タップで拡大

まずは、株式会社ファミー代表取締役・武本政志さんにFAMYの歴史について聞きしました。

――FAMYの歴史について教えてください

「先代がつくったホテルなので詳しい創立年度は分からないのですが、私が引き継いで今年で14年目になります。7階の部屋は当時から変えていません。昔、バブル景気の頃につくったホテルで、かなりの金額をかけてつくったようですね。例えば石垣を船で運んできたと聞いたことがあります」。

創立は不明とのことですが、FAMYで使用できる無線wi-fiのパスワードに「1976」という数字が含まれていました。「もしや1976年創業なのかな?」と妄想を巡らせてしまいますね。

それでは、いよいよお待ちかね、FAMYの内部を紹介します。FAMYの売りでもある7階の部屋をいくつか見せていただきました。

まるで大奥! 705号室

  • まるで大奥のような705号室 ※タップで拡大

  • ベッドでなく畳に敷布団なのが、また素敵 ※タップで拡大

別世界に来たかのよう……。寝室には簾もあり、奥ゆかしさが漂っています。細かいところまできちんと作り込まれていて、こだわりを感じました。

  • あまりに本格的なので着物を着て過ごしたくなります…… ※タップで拡大