歌手のさだまさしが23日、日本テレビ系大型特番『24時間テレビ43』(22日18:30~23日20:54)に出演。メイン会場・両国国技館で、「主人公」を生披露した。

  • さだまさし=日本テレビ提供

番組では、「行列企画 さだまさしが伝える 誰もがみな『主人公』」と題し、さだの波瀾万丈の人生に迫った。

天才バイオリン少年だったさだ。12歳で単身上京も、バイオリニストの道を挫折し「アルバイトばっかり、お酒も飲みすぎ」で肝炎になり、通っていた大学も中退し失意の帰郷。しかし、帰郷後フォークデュオ「グレープ」を結成し、業界で噂になり東京進出。グループ解散後も、ソロでヒットを連発している。

そんな中、ドキュメンタリー映画『長江』の製作で28歳にして35億円の借金を背負う。「人生のシャッターが降りてきたね」と振り返るが、借金返済のためコンサートで全国津々浦々を飛び回り、通算の公演回数は4,400以上。50代半ばで借金を完済したという。その後は「60歳になったら歌をやめよう」と思っていたが、東日本大震災が起こり被災地で歌うことで「やることあるじゃん」と歌を続けることに。その後熊本や岡山でも支援を行い、「風に立つライオン基金」も立ち上げるなど積極的に動いた。

さらに、今年8月には、53年前に合格できなかった東京藝大の客員教授に就任といううれしい知らせも。

様々な経験をしてきたさだは「私の人生の中では私が主人公」と歌う楽曲「主人公」について、「みんな自分を責め過ぎだよね。一生懸命生きているんだもの。もうちょっと自分を認めてあげないと」と語った。そして、この「主人公」を両国・国技館でピアノの伴奏に乗せて生披露した。