俳優の香川照之が“カマキリ先生”として昆虫を紹介していく番組『香川照之の昆虫すごいぜ!』(NHK Eテレ)。21日(9:15~9:45)に放送される「8時間目」では、「セミ」を特集する。

  • 『香川照之の昆虫すごいぜ!』「8時間目 セミ」 写真=NHK提供

前回放送された特別編「クワガタ」では、約8時間かけて合計30匹のクワガタを捕獲したカマキリ先生。エンディングでは、「ここは大自然に囲まれてミヤマクワガタが育ったところです。良い子のみんな、先生はこの30匹を全部林に返します」と告げながらミヤマクワガタを鼻に近づけて深呼吸し、「先生これで大丈夫です! もうニオイを体に入れましたので!」と興奮の声を上げていた。

今回の「セミ」は、番組開始5年目にしてようやく実現したテーマ。大興奮のカマキリ先生は、夏の森で網を振ること6時間超、果たしてセミを捕まえることができたのか。また、久しぶりのスタジオではその鳴き声や生態など、さまざまな「セミの秘密」にも迫る。

■香川照之コメント
――今回、真夏の撮影は初めてですが、夏の虫とりはどうでしたか?

最高ですね! 最高! 小、中学生のころの本気の虫とりを久しぶりにやった気分です。40年ぶりくらいでしょうか。木の陰や、枝の空抜けに虫が動いたり、あるいはセミがとまったりしているのを見つけて、つかまえるまでの時間が楽しかったです。そして虫が網に入る手応えがあって、網の中で虫が動いている瞬間が、なんとも言えません! 私と虫と1対1、2つの生命が対等に向き合う時間です。自分がカマキリであるということを認識する瞬間でした(笑)。

――今回も天候に悩まされましたが……。

雨が多い中、粘って粘って、こうして晴れの日を勝ち取って、虫とりをできたのは、本当にありがたいです。自粛生活の中でなかなか家から出られないという子どもたちもいると思いますが、番組を見て一緒に虫とりをした気分になってもらえたらうれしいですし、みんなで安全に虫とりにいけるようにするにはどうしたらよいのか、ということを考えるきっかけにもしてもらえたらうれしいですね。(付近を飛ぶ蝶を見て)お! カラスアゲハ!

――ずばり今回の見どころは?

前回のクワガタの放送から、間を空けずにセミという、この短い期間に昆虫でも夏を代表する大物を立て続けにできるという喜びですね。『昆虫すごいぜ!』という番組がついに一番の黄金期に到達したのかもしれません(笑)。待ちに待った虫たちがどんどん登場していますから。今回はセミがテーマですが、カットされなければ、ほかの夏の昆虫たちもたくさん出てくるはず。頼んだよ、ディレクター! そこが見どころです!