■M-07. キミしきる
作詞:やなぎなぎ/作曲:石川慧/編曲:菊谷知樹

これまでバラードといえば、ライブなどで歌うアナザーバージョンくらいしかなかったので、せっかくの機会だと思い、バラードで、なおかつ耳に残り、心にしみる曲をお願いしました。

バラード曲は、アップテンポの曲よりも難しいという印象があり、歌ってみたいと思いつつも、歌いこなせる自信があまりなくて、ちょっと躊躇っていたところもあったのですが、実際にレコーディングをしてみたところ、技術的な話は別にして、自分の声質にはすごくあっているのではないかと思いました。歌詞にすごく気持ちが込めやすかったというのもありますが、すごく浸りながら歌えました(笑)。

こういったバラードの世界観にすごくあうのではないかと思って、やなぎなぎさんに歌詞をお願いしたら、快く引き受けてくださったのですが、実際に出来上がった歌詞をみたとき、“キミのかたちは四角いかな丸いかな”という冒頭の部分からすごい衝撃を受けて、やっぱりやなぎさんだなって思いました。個性とか人の良さを形で現すのってすごくないですか?それもあって、この部分を歌うときはすごく緊張しました。絶対に良いものにしないといけないと思ったので。いつか、ストリングスなどを入れて歌ってみたいです。

■M-08. Diorama-Drama
作詞:藤林聖子/作曲:中村歩・TETTA/編曲:APAZZI

歌詞の最初が英語でビックリしました(笑)。単純にカッコいいなと思って、あまり考えずにOKを出したのですが、自分が歌わなければならないことに気づいて、レコーディングまでは本当にドキドキでした。

コンペに集まったダンス曲の中で、この曲だけテイストがまったく違っていました。でも、いつかは絶対に歌いたいと思っていたジャンルだったので、密かに思っていただけで、これまで誰にも言ってなかったんですけど(笑)、勇気を出して、この歌が一番良いと思いますと言ったら、スタッフさんも、私にもあいそうだし、盛り上がりそうなので、やってみようということになりました。これはコンペならではの良さだと思いました。

ただ、自分で強く推しておきながら、実際に歌ってみたら、リズムがすごく難しくて……。ライブで歌うのはすごく大変だろうなって、今からかなり不安です(笑)。歌詞も難しくて、「『どうせ』だとか斜めアングル」のところとか、なかなかうまくメロディに載せられなくて苦労しました。冒頭の英語も含めて、なかなか挑戦的な曲だと思っています。

■M-09. TEMPEST
作詞:こだまさおり/作曲:よる。/編曲:岩橋星実(Elements Garden)

「TEMPEST」は去年の7月にリリースした曲なのですが、何かもう懐かしい感じがしちゃいます。短い期間に、いろいろなところで歌わせていただいたということもありますし、その後に、「Face to Face」のシングルで3曲、今回のアルバムで8曲も作っていて、さらにライブツアーも挟んでいるので、すごく前のような感じがします。昨今の自粛の影響も大きいかもしれませんね。ライブツアーすらすごく前に感じてしまいますから。

あらためて聴いてみると、やっぱりカッコいい曲です。昂らせる曲をイメージして作ってもらったのですが、最初は本当にみんなが昂ってくれるのか半信半疑なところもありました。でも、ライブで歌っていると自分自身も昂るし、ファンのみんなも昂っている感じがしたので、やはり昂る曲であり、そして、この曲を歌うと無敵の自分になれるというのをツアーを通して感じました。

レコーディング前はすごく大変そうな曲だと思っていたのですが、実際に歌ってみるとすごく歌いやすくて、何だか不思議な感じがする曲です。個人的にこういったカッコいい系の曲は大好きで、自分の曲はどの曲も好きなんですけど、他人の曲であっても好きになる感じの曲でした。