めっきり外食の機会が減り、おいしいものを食べたい欲に掻き立てられる今日のこの頃。回転寿司で有名な「スシロー」と同じスシローグループが手掛ける寿司居酒屋があると聞き、行ってみることにした。

  • スシローの居酒屋? 大衆寿司居酒屋「杉玉」に行ってみた!

    スシローの居酒屋? 大衆寿司居酒屋「杉玉」に行ってみた!

スシロー居酒屋「鮨・酒・肴 杉玉」

今回訪れたのは「鮨・酒・肴 杉玉 神保町」。スシローグループが運営する大衆寿司居酒屋で、関東では神保町の他に神楽坂や赤羽、横浜西口、浦安、関西では京橋や梅田のお初天神などに店舗を構えている。

スシローといえば家族連れが多い回転寿司というイメージだが、「杉玉」は明るい店内で小洒落た雰囲気。壁にはキープされたボトルが並び、いかにも居酒屋の様相だ。

  • 店内に飾られた「杉玉」

    店内に飾られた「杉玉」

店名は、日本酒の造り屋などで酒造りのシンボルとして、杉の葉をボール状に集めた「杉玉」を軒先に吊す伝統から付けられたもの。日本酒と魚を楽しめる居酒屋らしいネーミングだ。

コスパ良しの寿司居酒屋

さっそく注文をしようとメニューを見ると、全体的に価格が安いのに驚いた。生ビールはグラスで299円、レモンサワーなどの酎ハイも299円、フライドポテトや刺身も299円とお手頃価格のメニューが揃っている。

始めに注文したのは「杉玉ポテトサラダ」(399円)と「ねぎまぐろとオリーブオイルの素敵過ぎる出逢い」(299円)のおつまみメニュー。乾杯しながら料理を待っていると丸いケースに入った緑の物体が運ばれてきた。なんだこれは!!

  • 「杉玉ポテトサラダ」(399円)

    「杉玉ポテトサラダ」(399円)

緑の物体の正体は「ポテトサラダ」。店名に使われている「杉玉」は、もとは緑色で徐々に茶色へと色が変化し、このポテトサラダはできたばかりの杉玉をイメージして作られているそうだ。つい写真を撮りたくなるキュートな見た目をしている。

  • 崩しながら混ぜて食べるのがポイント

    崩しながら混ぜて食べるのがポイント

皿に出して割ってみるとポテトサラダの中には玉子の黄身。崩しながら表面のあおさと一緒に食べると、磯の香りがアクセントになりつまみに合う。シャキシャキっとした食感のガリが入っているのが寿司っぽさを感じた。

  • 「ねぎまぐろとオリーブオイルの素敵過ぎる出逢い」(299円)

    「ねぎまぐろとオリーブオイルの素敵過ぎる出逢い」(299円)

名前が特長的な「ねぎまぐろとオリーブオイルの素敵過ぎる出逢い」は、ねぎまぐろとオリーブオイルを組み合わせたものを、バケットに付けながら食べるメニュー。ねっとりしたまぐろに、オリーブオイルが意外と合い、クセになるおいしさだった。

高クオリティの寿司メニューが充実

  • 「雲丹といくらのこぼれ軍艦」(299円)

    「雲丹といくらのこぼれ軍艦」(299円)

「杉玉」はスシローグループの居酒屋とあり、魚を使ったメニューはかなり充実している。1日10食限定の「雲丹といくらのこぼれ軍艦」(299円)は、軍艦にたっぷりの雲丹(うに)とこぼれるほどにいくらを乗せた超贅沢メニュー。店員に聞いたところ、売り切れるのが早く、食べたいときは開店してすぐに来るのがおすすめだそうだ。

  • 「飲めるサーモン」(299円)

    「飲めるサーモン」(299円)

「飲めるサーモン」(299円)は、柔らかく口に入れると溶けるようになくなってしまった。まさに“飲める”サーモンだ。スシローで食べるシャリよりも杉玉のシャリは味が濃く、そのままつまみにしても十分いけるほど。居酒屋っぽい寿司を楽しめる。

  • 醤油の量の目安を教えてくれる

    醤油の量の目安を教えてくれる

ここで杉玉での発見をひとつ。醤油皿を見ると「ひかえめ」「ふつう」「ばしゃばしゃ」の文字が醤油の量の目安を教えてくれる。寿司屋らしい遊び心を感じられた。

  • 「キャビア寿司」(299円)

    「キャビア寿司」(299円)

続いては「キャビア寿司」(299円)。キャビア缶を開けると、キラキラするキャビアがいっぱい!? ……これはランプフィッシュキャビアというキャビアの代用品。缶をよく見てみると「IMITATION(偽物)」の文字がある。寿司をスプーンですくうと中にはねぎまぐろとシャリが覗く。キャビアのプチプチ食感を楽しめる一皿。

  • 目の前で炙ってくれる「穴子一本」(299円)

    目の前で炙ってくれる「穴子一本」(299円)

「穴子一本」(299円)は、テーブルの近くで穴子を炙るパフォーマンスを見せてくれた。大きな穴子は、ふわふわとした食感で、食べ応え満点。炙られた香りが食欲をそそり、ついつい注文したくなるメニューだ。

「酒」も超逸品

  • 「鮨酎(すしちゅう)」(ボトル720ml/1,499円)はボトルキープ可能

    「鮨酎(すしちゅう)」(ボトル720ml/1,499円)はボトルキープ可能

居酒屋といえばおいしいお酒が必須。杉玉では寿司や料理に合うお酒を揃え、中でもおすすめは「鮨酎(すしちゅう)」(ボトル720ml/1,499円)。杉玉オリジナル焼酎で、軽く飲みやすい口当たりが特長だ。

  • 並々と注がれる「紀土」(半合/299円)

    並々と注がれる「紀土」(半合/299円)

日本酒は常時15種類と力を入れており、おすすめは和歌山の純米酒「紀土」(半合/299円)は、ほんのりとした香りで後味にキレのある味わい。初心者でも飲みやすい口当たりで、低価格なので試し飲みや飲み比べを楽しむのもよさそう。

期間限定メニューも販売中

  • 期間限定メニューにも注目!

    期間限定メニューにも注目!

杉玉では7月20日より期間限定メニューが登場した。夏向けのさっぱりおつまみから、まぐろの希少部位まで、限定メニューの一部を紹介したい。

  • 「天然みなみ鮪刺身盛り」(2人前/1,599円)。レモンをかけて食べるのも乙

    「天然みなみ鮪刺身盛り」(2人前/1,599円)。レモンをかけて食べるのも乙

イチオシは「天然みなみ鮪刺身盛り」(2人前/1,599円)。天然みなみ鮪の大とろ、中とろ、赤身の刺身が盛られ、おつまみにもおすすめ。とろける舌触りの中とろ、脂の甘さがたまらない大とろ、濃いうまみが詰まった赤身と食べ比べも楽しめる。

  • 左から「まぐろ尾の身煮付け」「まぐろ尾の身煮付け」(各499円)

    左から「まぐろ尾の身煮付け」「まぐろ尾の身煮付け」(各499円)

まぐろの希少部位を使ったメニューとして「まぐろ尾の身煮付け」「まぐろ尾の身煮付け」(各499円)が登場。まぐろの尾の身は希少部位で、味が濃縮されている部分だそう。煮付けは甘めの味付けで、生姜焼きは濃いめで生姜が利いた味わい。

  • 「鶏皮せんべい」(299円)

    「鶏皮せんべい」(299円)

「鶏皮せんべい」(299円)は、岩手の銘柄鶏である奥州いわいどりを使用したおつまみメニュー。パリパリ食感と鶏のうまみがたまらない、飲みながら手を伸ばしたくなる一皿。

  • 「黒毛和牛とオニスラポン酢」(399円)

    「黒毛和牛とオニスラポン酢」(399円)

「黒毛和牛とオニスラポン酢」(399円)は、夏らしいさっぱりした味わい。黒毛和牛は甘辛な味付けで、柑橘の香りが爽やかなポン酢とオニオンスライスは相性が抜群だった。

  • 店内にはいたるところに「杉玉」が

    店内にはいたるところに「杉玉」が

スシローグループが手掛けたとあり、低価格帯ながら値段以上のクオリティの寿司や魚メニューを味わえる「杉玉」。凝ったメニューも多く、海鮮好きでもそうでない人も新鮮に楽しめる居酒屋だろう。杉玉ではランチタイムも営業を行っており、海鮮丼や寿司を提供しているという。気になる方は立ち寄ってみてはいかがだろうか。

※価格は全て税別

●information

鮨・酒・肴 杉玉 神保町

住所 : 東京都千代田区神田神保町1-2-9
営業時間 : 11 : 30 ~ 14 : 30 / 17 : 00 ~ 23 : 30
定休日 : 土・日・祝