楽天インサイトは7月2日、「キャッシュレス決済に関する調査」結果を発表した。調査は6月8日~10日、同社に登録する20歳~69歳のモニター1,000名を対象にインターネットで行われた。
オンラインショッピングを除いた、日常の買い物や飲食などで利用する決済手段を聞いた(複数回答可)ところ、多い順に「現金」(88.3%)、「クレジットカード」(86.5%)、nanacoやWAON、楽天Edyなどの「カード型電子マネー」(57.6%)、PayPayやLINE Pay、楽天ペイ(アプリ決済)などの「QRコード決済」(53.5%)という結果に。「現金」を利用する理由を尋ねると、「使い慣れている」(66.7%)、「管理しやすい」(46.4%)、「現金以外だと使いすぎてしまう」(35.1%)が上位にあがった。
一方、「最も利用する決済手段」を一つ選んでもらったところ、「クレジットカード」(41.8%)がトップに。「現金」は29.1%と、10ポイント以上の差がついた。「現金以外」を利用する理由としては、「ポイントが貯まる」(79.0%)、「支払いがスムーズ」(59.2%)、「ポイント還元制度対象」(49.7%)が上位にあがった。
続いて、出かける際に所持する現金の平均額を調べたところ、「1万円以上~1.5万円未満」(19.0%)が最多に。平均金額は13,569円となり、2018年調査の15,115円から1,546円減少した。
一方、現金以外の決済手段を利用する人に、その手段の1回あたりの平均的な支払金額を聞いたところ、「カード型電子マネー」や「スマホ非接触決済」では、約7割が「1,000円未満」であることが明らかに。しかしながら、「クレジットカード」に関しては、「1,000円未満」という人は10.5%にとどまり、約9割が「1,000円以上」であることがわかった。
次に、「キャッシュレス・消費者還元事業(ポイント還元制度)」について調査を行った。その結果、「キャッシュレスでの支払いを増やし、現金払いを減らした」(46.0%)、「キャッシュレスで支払う時、ポイント還元対象のお店を選ぶよう意識した」(41.6%)など、およそ7割が同制度を意識してキャッシュレスで買い物していたことが明らかに。
そこで、「ポイント還元制度」終了後にキャッシュレス決済を利用したいと思うかと尋ねたところ、74.7%が「利用したい(利用したい+やや利用したい)」と回答し、「利用したくない(あまり利用したくない+利用したくない)」という人は5.4%にとどまった。