俳優の高橋英樹が主演するテレビ朝日系スペシャルドラマ『西村京太郎トラベルミステリー72 十津川警部のラストラン』が、26日(21:00~22:54)に放送される。

  • 左から高橋英樹、高田純次 -テレビ朝日提供

ミステリー界の重鎮・西村京太郎氏が生み出した人気キャラクター"十津川警部"が時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明、事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせていく『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズ。

第72弾は北海道・新十津川町で撮影された。舞台となったのは、この春“ラストラン”が大きな話題となったJR札沼(さっしょう)線と“日本一最終列車が早い駅”として鉄道ファンに親しまれてきた新十津川駅だ。

今作では、大学教授が刺殺される事件が発生。捜査をはじめた十津川警部(高橋)と亀井刑事(高田純次)は、防犯カメラに映っていた男が北海道・新十津川町に住む生産者・赤池庄五郎(松尾諭)であることを突き止める。

その後、故郷の新十津川町に戻った赤池は猟銃を手に町役場に立てこもり、札沼線廃線の撤回を要求。赤池の暴走を止めようと駆けつけた早瀬由美(黒谷友香)をかばい、十津川は銃口の前に立ちはだかるのだが…。

今回の最大のみどころは、この春、一部廃線となった札沼線と、それに伴い駅としての役目を終えた新十津川駅が登場すること。初めて新十津川町を訪れた高橋は「奈良の故郷から100年以上前にこの地に移り住んだ人々の思い、そして今、素晴らしい町になっている現実…。そこに歴史を感じました。そして、とにかく町の方々がやさしくて素晴らしかったですね」と感謝した。

また、今作について「人生は線路に似ているんですよね…。果てしなく続く先に何があるのか、どんな人生が待ち受けているのか…。青春の夢を線路に託した男女がラストランを迎えて…彼らがどんな運命をたどるのか読んでいて、とても楽しみでした」としみじみ。

そして、「私が少年の頃、新十津川駅と同じような風景の駅がたくさんありました。懐かしい、いい時代だったなぁ~と思いました。そして札沼線はたくさんの人々が乗り、みなさんの思い出が詰まった線だと思います。地域の交通として大切な役割を担ってくれた札沼線、本当にありがとう!」と、ねぎらいの言葉を送っていた。