俳優の高橋英樹が主演するテレビ朝日系ドラマ『西村京太郎トラベルミステリー69 金沢~東京・殺人ルート 2時間33分の罠』が、16日(21:00~23:05)に放送される。

  • 左から高田純次、高橋英樹 -テレビ朝日提供

ミステリー界の重鎮・西村京太郎氏が生み出した人気キャラクター"十津川警部"が時刻表や鉄道にまつわるトリックを解明、事件の背後に潜む人間ドラマを浮かび上がらせていく『西村京太郎トラベルミステリー』シリーズ。当初は故・三橋達也さんが十津川警部を演じており、高橋は00年の第34作から登板している。

高橋は、同シリーズの魅力を「やはり西村京太郎先生の原作が素晴らしい! 人間の本質を深く描いていますし、日本人が愛してやまない鉄道や名所などの魅力をうまく取り入れて、その街に生きる人間たちの悲哀を表現しています。まさに鉄道ミステリー作品の原点ともいえるシリーズですよね」と分析する。

「元々、三橋さんが出演していた作品を見ていて『面白いなぁ』と思っていたんです」と明かし、「縁あって私がやらせていただくことになり、三橋さんが築いてきたイメージを壊さないよう、自分なりに新しい十津川像を作ろうと、最初は苦心しました。でも、それはとてもやりがいのある仕事でしたね」と振り返った。

共演する高田純次について「非常に真面目」と語り、「皆さんが感じるちゃらんぽらんな部分というのは、私に言わせると"演じているのかな"と思うところがあります。芝居に関しては、"そんなに真面目にやらなくていいんじゃない?"と思うぐらい、とにかくすごく真面目な人なんですよ!」と意外な一面を明かした。

番組の見どころについては、「犯人探しの面白さはもちろんですが、登場する女性たちの苦悩が丁寧に描かれています。必死に生きている人間たちの苦しみ、悲しみ。そしてそれを理解し、真相究明に奔走する十津川、亀井のやさしい思いが胸を打つ作品になっています。ぜひ次回、第70作へと続くよう、大勢の皆さんに見ていただけたらうれしいですね!」と話している。