タレントの武井壮が、27日に放送されるBS朝日のトーク番組『ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~』(毎週土曜18:00~)に出演する。

  • 小松靖アナウンサー(左)と武井壮=BS朝日提供

家庭環境が複雑で、両親の離婚で父子家庭になったが、父親とは別に暮らしていた武井。2歳上の兄と2人暮らしで住む場所はあったが、生活費は自分で稼がなくてはいけなかったという。

スポーツ一辺倒のように見えるが、学業も優秀。中高6年間は勉強浸けの日々だった。成績が良いと学費が免除される中高一貫校へ進み、奨学金を生活費の足しにして卒業、大学進学も決めた。

そこで始めたのが、陸上・十種競技。走る・跳ぶ・投げる、すべての能力が求められる「キング・オブ・アスリート」と呼ばれる競技だ。武井は、競技開始わずか2年半で、日本一に上り詰めた。その成功の秘密とは。

英語が堪能な武井。十種競技でオリンピック出場も夢ではなかったが、大学卒業後は競技を離れ、プロゴルファーを目指した。あるクラブメーカーのゴルフ留学のテストを受けて未経験者ながら合格、4年間アメリカにゴルフ留学する。この時、武井は人生を決める、ある出会いを果たした。

あらゆる動物の倒し方を披露する「動物の倒し方」で人気を博し、お茶の間に知られるようになって、昨年はNHK大河ドラマにも出演。俳句番組の司会もこなし、マルチな才能を発揮している武井だが、芸能界を目指したのは30歳の時。

まず自分に足りない「話す技術」を徹底的に研究したという。毎晩芸能人たちが集まる西麻布の飲み屋に通って知り合いになり、彼らの会話をICレコーダーで録音。盛り上がった部分を編集してCDにし、間合いや声色、イントネーション、空気の作り方、言葉の選び方など、「面白いトーク」の秘密を分析し、真似しながら練習した。ここまでして芸能界を目指したのには、今は亡き兄への思いもあったという。

今年、武井はサッカーチームの監督という新たな取り組みを始めた。親交のあるサッカー元日本代表・本田圭佑が立ち上げたチーム「One Tokyo」で、初代監督を務めることになったのだ。実はサッカー未経験者だが、果たしてチームをどう導いていくのか…。