JR東日本は9日、東北新幹線と上越新幹線のトンネルにおける携帯電話サービスの提供区間を7月23日の始発列車から拡大すると発表した。これにより、東北・上越・北陸新幹線の全線において携帯電話の利用が可能となる。

  • 7月23日以降、東北・上越・北陸新幹線の全線で携帯電話の利用が可能に

同社は安心・快適に鉄道を利用してもらえるように、トンネル内における携帯電話不通区間の解消に取り組んでいる。工事にあたり、トンネル等の人工的な構築物によって電波が遮へいされ、携帯電話等が使用できない地域において、移動通信用中継施設等を設置して携帯電話等を利用できるように電波の適正な利用を確保することを目的として実施されている「電波遮へい対策事業」にもとづく国の補助金が活用されている。

7月23日からサービス開始する区間は、東北新幹線七戸十和田~新青森間(新青森駅付近・トンネル長約3.0km)と、上越新幹線越後湯沢~浦佐間(浦佐駅付近・トンネル長約12.1km)。NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社がサービスを提供する予定となっている。

これにより、東北・上越・北陸新幹線の全線で携帯電話の利用が可能になる。今後は秋田新幹線は2020年夏までに、山形新幹線は2020年内に、それぞれ全線で携帯電話が利用可能となるように対策が進められている。