JR東日本東京支社は2日、新宿駅周辺地域の回遊性・利便性向上のため、2012年から整備を進めていた東西自由通路について、7月19日の初電から供用開始すると発表した。あわせて地下改札内コンコースの改札を移設し、ホームへの24人乗りエレベーターも新たに整備する。

  • 東改札前(完成時のイメージ)

  • 西改札前(完成時のイメージ)

新宿駅の東西自由通路は、改札内の通路(幅員約17m)を拡幅して整備され、東口と西口を結ぶ幅員約25m・延長約100mの通路に。7月19日初電から供用開始する予定だが、列車の運行状況等により7月24日に延期する場合がある。

東西自由通路供用開始にともない、東口と西口の改札を自由通路に面する位置へ移設。各改札の名称変更も実施され、東口改札は「東改札」、西口改札は「西改札」、中央東口改札は「中央東改札」、中央西口改札は「中央西改札」、南口改札は「南改札」、東南口改札は「東南改札」に変更される。新南改札、甲州街道改札、ミライナタワー改札の名称は変更されず、出口の名称(東口・西口)も変更されない。

地下改札内コンコースからホームへの24人乗りエレベーターも整備され、9・10番線ホームは昨年10月25日、13・14番線ホームは今年2月1日から供用開始している。今後、15・16番線ホームで6月28日、11・12番線ホームで7月中旬にエレベーターの供用開始が予定されている。

  • 東口駅前広場(完成時のイメージ)

  • にぎわい空間(完成時のイメージ)

東西自由通路の供用開始等で多くの利用者が見込まれることから、安全で快適な歩行者空間の創出を目的に、歩行者と車両の動線を分離するために駅前広場内の車両動線を変更し、歩行者空間を拡大する工事を東京都と共同で進めていく。歩行者空間拡張の完成は2020年7月中旬、東口駅前広場の全体整備完了は2021年3月を予定している。

また、新宿駅東口の新たなランドマークとして、ルミネエスト新宿前の駅前広場にパブリックアートを用いたにぎわい空間をルミネと共同で創出する。にぎわい空間整備の完成予定時期は2020年7月中旬とされている。