アイネット証券は5月27日、「コロナショックと投資」に関する調査結果を発表した。調査は5月19日、1年以上の投資経験を持つ投資家1,138名を対象にインターネットで行われた。
調査によると、新型コロナウイルスの影響を受けて、何かしらの対策をとった投資家は55.9%。対策をとったタイミングを教えてもらったところ、「日本で初感染者が出たとき」(17.7%)が最も多く、次いで「武漢で発生した直後」(16.7%)、「不要不急の外出要請などを受けて」(14.9%)、「アメリカでロックダウンが起きたとき」(14.7%)と続いた。
具体的な対策としては、「リスクのある資産を売却」(33.5%)したり、「資産の買い増し」(27.7%)をしたという人が多かったほか、「新たな投資先の開拓」(17.9%)に動き出した人も。完全に守りに入った対策を行っていた人が少ないことがわかった。
続いて、「今のコロナショックの状況は投資家として守りに徹するべきですか?」と質問したところ、8割近くの投資家が「守りつつ前進する投資をするべき」(78.4%)と回答。
そこで、「今の状況で追加投資をする際にオススメの投資商品」を教えてもらったところ、「株式」(58.0%)が圧倒的に多く、次いで「投資ファンド」(22.8%)、「NISA(つみたてNISAを含む)」(20.1%)、「FX(外国為替証拠金取引)」(11.5%)という結果に。安定している商品のほか、今の状況が追い風となっているケースもあるよう。
反対に、「今の状況で追加投資をする際にあまりオススメできない投資先」については、「不動産」(34.9%)や「仮想通貨」(33.5%)、「FX(外国為替証拠金取引)」(30.4%)など、現状、先行き不透明であったり、変動の大きいものを挙げる人が多かった。