フジテレビ系バラエティ番組『VS嵐』(毎週木曜19:00~)で、それぞれ別空間にいる嵐のメンバーがCGで集結し、リモートならではのゲームで対決を繰り広げる「リモート嵐-1グランプリ」。嵐をはじめとする出演者たちも、コロナ禍で生み出されたこの新たな試みを楽しんで収録に臨んでいるようだ。
企画・総合演出の萬匠祐基氏へのインタビュー後編では、嵐のメンバーたちの番組愛が伝わってくるエピソードが次々に飛び出した――。
■スタッフの仕事代行で感心する相葉雅紀
「リモート嵐-1グランプリ」では、嵐のメンバーが、それぞれスタッフのいない1人の空間での収録となるため、他メンバーの顔パネルや机などの美術品の片づけ・設置も自分たちで行うことに。相葉雅紀が「こうやって番組ってできてたんだね」と感心する場面も見られた。
「嵐、出演者の皆さんには不安を抱えた中での収録、通常とはだいぶ違ったやりづらい環境での収録にご参加いただきとても感謝しております。特に、ドッキリ企画でいきなり『VS嵐』の収録と聞かされた出演者の皆さんは、だいぶ手荒い出演依頼で、ご説明も不十分になってしまい、大変心苦しかったです」(萬匠氏、以下同)と本音を吐露。
それでも、「嵐の皆さんに今回の企画をご説明したときに、不安な情勢の中にもかかわらず、とても前向きにアイデア、内容への具体的なアドバイスいただいたことに、とても喜びを感じました。収録も、リモートならではの状況を嵐、出演者の皆さんに楽しんでいただけて感謝しております」と話す。
すでに、3月26日の放送から“無観客”での収録となっていたが、「『VS嵐』は、お客さんを背負っている画になるので、映像的にはダメージが大きかったんですが、そんな中でも嵐の皆さんが楽しんでやっていただけて助かりました」と、どんな状況でも順応するプロ意識をのぞかせた。
■大野智の姿に「グッときた」
5月14日の放送で行われた、ドッキリでテレビ電話をつないだ芸能人に「スゴい!」と言わせる回数を競う「スゴいGP」では、「大野(智)さんが“スゴい”を自分のことではなくて、嵐のことを話して引き出そうとしていたところにグッときました」という萬匠氏。
一方で、松本潤が【カンペに書いて言わせる】、二宮和也が【前の人よりテンションを上げて「スゴい」と言うゲーム】という反則疑惑の手法でポイントを稼ぐ場面があった。これについては、「僕は勝負事に関して生真面目なところがあって、ああいう“ズルい手”を使われるのは正直本意ではないので、ルール違反で注意したいところだったんですけど(笑)、彼らの個性で想像していた以上の面白さになっていたので、文句が言えなかったです(笑)」と苦笑いだ。