• 『VS嵐』「リモート嵐-1グランプリ」のCGセット (C)フジテレビ

「それぞれ別空間にいる嵐のメンバーをCGで集結させる」という収録の形式は、櫻井翔が提案した「『ウゴウゴルーガ』みたいなことできないかな?」というヒントを得て、実現したもの。その櫻井は、この形式の初回放送(5月14日)が、収録前日の微熱を受け、大事をとってオープニングの電話出演のみとなったが、放送直後の19時57分に萬匠氏に連絡があり、「めちゃくちゃ楽しかったです」と喜んでいたそうだ。

この時点ですでに櫻井は、5月28日・6月4日放送分の収録に参加していたが、リモート形式のために会えなかったスタッフに「よろしくお伝えください」と伝言を頼んでいたそうで、その人柄が伺える。

松本も、観客を入れることが困難な状況になった3月、そして4月に収録が中止になった直後、真っ先に「どうするの?」と萬匠氏に連絡をくれ、気づかってくれたそう。さらにリモート収録の初回では、櫻井が参加できない状況を「こんな風に伝えたらどうかな?」と松本から提案があり、萬匠氏は「視聴者に分かりやすく、丁寧に説明してくれて助かりました」と感謝する。

■二宮和也が悔しがる対決に意欲

このリモート形式について、「出演者の皆さん、番組スタッフには大変ご苦労をおかけしましたが、自分の考える以上の収録、放送になったと思います」と手応えを語る萬匠氏。最初の収録を終え、「相葉さんが『これだったら家でもできるよね!』と、目を輝かせていたのが印象的でした(笑)」と振り返る。

また、「モニターを見てゲームをするというのは、もはや二宮(和也)さんの主戦場ですから(笑)」とした上で、「彼が楽しみながらも悔しがってくれる対決ができたらと思っております」と意欲。

リーダーの大野については、「今度の収録では、大野さんを出題者にして、他の4人が対決するような形も考えています。クロマキーでどこにでもいけるので、『今、どこをレポートしているでしょう?』というのを当てるクイズができないかなと思っています」と構想を語ってくれた。

■番宣ゲストとの対決形式も構想

さらに、今後の放送について、「『リモートならでは』『テレビだからできる』ということを意識してアイデアを捻っております」とのこと。現在は、嵐メンバーの5人の対決だが、「ドラマの放送、映画公開が再開したら“『VS嵐』だからこそ見られる豪華番宣俳優、女優チームと対決する嵐”にもご期待いただきたいと思います」と呼びかけた。

きょう28日の放送では、櫻井がリモート対決に初参戦。オープニングでは「2回目のリモート収録だからか、それぞれを見る目線が完璧でした! 合成だということを忘れそうな5人のトークをぜひ見ていただきたいです」とのこと。

さらに、バイきんぐの小峠英二と霜降り明星のせいやには、番組名を偽ってリモート収録に参加してもらい、急きょ「ジェスチャー嵐」に挑戦。前週に続いてドッキリにかけられる小峠については、「湾岸スタジオの正面玄関で、警備員さんを背負ってやってもらっています(笑)」といい、シュールな画が期待できそうだ。

●萬匠祐基
1976年生まれ、東京都出身。早稲田大学卒業後、99年にフジテレビジョン入社。『LOVE LOVE あいしてる』『HEY! HEY! HEY!』『ジャンクSPORTS』などを担当し、08年に『VS嵐』を立ち上げ、企画・総合演出を担当。現在は他にも、『ジャニーズカウントダウン』の総合演出を務める。