JR貨物は4月のコンテナ輸送実績について、対前年89%にとどまったと発表した。需要減にともない、貨物列車にも一部運休が生じているという。

  • JR貨物の貨物列車も一部運休が生じているという

4月のコンテナ輸送実績は対前年89%の165万9,000トン、専用の貨車で運ぶ車扱貨物は対前年91.6%の64万トンで、新型コロナウイルス感染症の影響と国内景気低迷の影響により、ほとんどの品目で前年を下回った。5月もこれまでのところほぼ同じ状況だが、今後については、影響の長期化による世界経済・日本経済の減速により、「輸送量が大幅に減少することを懸念している」と厳しい見通しを示した。

事業継続に必要な物品の調達が困難になるなどの影響は出ていないものの、納期の遅れが見込まれるとのこと。施工会社の作業制限や一部材料調達の遅れにより、工事については延期も発生しているという。

その他、感染拡大防止のため、会議の開催見合わせ、在宅勤務や時差通勤の実施、出張の原則禁止などの対策を取っていると発表。各地での分散開催を予定していた新人社員研修についても、一部を取りやめ、自宅学習などに変更している。