愛するプニプニ「赤ちゃんを迎える部屋にしなくっちゃ!」

妊娠5ヵ月、長く辛いつわりも落ち着き、ベッドから起き上がる生活をできるようになったころ。ノンカフェインの温かい飲み物を飲みながら、図書館で借りてきた子育て本を読んでいた。あと5ヵ月後には、赤ちゃんとの生活が始まると思うと、嬉しくてたまらない。可愛い赤ちゃんと24時間ずっと一緒に居られるなんて、どんなに楽しい生活になるんだろう!!本を読んでいると、イメージも具体的になってくる。

……はて、日中、赤ちゃんは我が家のリビングのどこにいるのだろう。結婚したばかりの私たちが住んでいたのは、1LDKで大人ふたり生活するにはちょうど良い家だった。リビングには食卓の横に置いた机にパソコンが2台並び、私の画材が手の届くところにある。仕事しながら家事をするには、とても使い勝手の良い配置だった。しかし、赤ちゃんとの生活を考えると住みにくい部屋だった。

赤ちゃんがケガをしそうな家具の尖った角や画材の絵筆。機器のコンセントも隠してはいるけど、きっと引っ張り出してくるだろう。独身のころに気に入って購入した毛足の長いラグは、掃除が頻繁に必要だから、子育て中は向いていない。赤ちゃんがハイハイする床は硬いし、本棚には夫婦の本がびっしりなので絵本の置き場などない。おもちゃはどこにしまうのだろう。洋服収納は夫婦の服でパンパン。オムツは……。少し考えただけで、赤ちゃんを迎えるには問題山積みの我が家。早くどうにかしなければ!