日本最大級の実名口コミグルメサービス「Retty」を運営するRettyはこのほど、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大に伴う「緊急事態宣言」の発令を受け、テイクアウトに対する消費者動向を独自に調査。その分析結果の概要を、飲食店がテイクアウトを実施する際に活用できる情報としてまとめ、公開した。

  • 「消費者アンケートから見る緊急事態宣言後のテイクアウト事情」を発表

同調査は2020年4月21日18時30分〜24日12時、「Retty」アプリユーザーにアンケート配信、回答した中から緊急事態宣言・特定警戒都道府県に指定されている13都道府県に居住する会社員・会社役員・自営業・パート・アルバイト・主婦・学生・その他 (計615名)を対象に、Webアンケートにて実施したもの。

なお、今回のアンケートにおける「テイクアウト」の定義については、イタリアン・中華・定食屋などの店内飲食を前提とした飲食店(ファーストフード含む)のテイクアウトのみを対象としており、デリバリー・コンビニ・スーパー・弁当屋のテイクアウトは含まない。

まず「緊急事態宣言前の外食頻度はどれくらいですか?(ディナー)」と聞いたところ、週に1回以上外食をしていたという回答が約57%と半数を越えている。

  • ■調査対象者の外食傾向(緊急事態宣言前)「Q.緊急事態宣言前の外食頻度はどれくらいですか?(ディナー)」

続いて、「『緊急事態宣言』発令後に飲食店でテイクアウトを利用しましたか?」との問いには、約56%と半数以上がテイクアウトを利用していると回答。テイクアウトを利用する理由としては(複数回答可)、70%以上が「美味しいものを食べたい」「飲食店を応援したい」と回答。長引く自粛生活の影響からか、34%が「自炊が大変」と回答している。

  • ■「緊急事態宣言」発令後のテイクアウト利用状況「Q.『緊急事態宣言』発令後に飲食店でテイクアウトを利用しましたか?」

  • ■テイクアウトを利用する理由「Q.テイクアウトを利用する理由は何ですか?(複数回答可)」

「『緊急事態宣言』発令後、どんなお店でテイクアウトを利用しましたか?(複数回答可)」に関しては、店内利用経験はあるがテイクアウト利用は初めてという回答が約47%、まったくの初めてと言う回答も約28%いた。

  • ■テイクアウトを利用した飲食店は初めて利用した飲食店か「Q.『緊急事態宣言』発令後、どんなお店でテイクアウトを利用しましたか?(複数回答可)」

テイクアウト利用する飲食店までの距離と、注文してからの待ち時間に関して聞いた。「テイクアウト利用する飲食店までの徒歩で行こうと思える距離を教えてください」との設問には、飲食店までの距離が「徒歩10分以上」でも約6割(59%)が許容すると回答した。また注文してから商品を受け取るまで待とうと思える時間は、約55%が「10分以内」と回答している。

  • ■テイクアウト利用する飲食店までの距離に関して「Q.テイクアウト利用する飲食店までの徒歩で行こうと思える距離を教えてください」

  • ■注文してからの待ち時間に関して「Q.注文からどの程度まで待つことが可能ですか」

次に、テイクアウトを実施していることを知った経路について調べた。「どのようにしてテイクアウトをやっていることを知りましたか?(複数回答可)」と聞いたところ、SNSを見て知ったという回答が約41%、お店の前に掲示される看板を見て知ったという回答が約37%となり、SNS経由での情報入手がメインだった。

  • ■テイクアウトを実施していることを知った経路「Q.どのようにしてテイクアウトをやっていることを知りましたか?(複数回答可)」

「今後、テイクアウトを実施している飲食店に対して、求めることを教えてください(複数回答可)」と聞いた。「料理の質が良い」という回答が約49%、「衛生面が安全」という回答が48%となり、それぞれ半数近い人が気にしているポイントになっている。

  • ■テイクアウトを実施する飲食店に求めていること「Q.今後、テイクアウトを実施している飲食店に対して、求めることを教えてください(複数回答可)」

最後に、「今後(緊急事態宣言解除後)の飲食店利用に対して不安に思うこと」を尋ねると、「感染リスクや安全対策をどこまでしているのか」「店舗がどのくらい感染対策に努めているのかわからない」「混んでいるお店は不安になる」「換気や他の利用客との間隔などが気になる」など、新型コロナウイルス感染症への感染に対する不安の声が多く挙げられた。