つなぐネットコミュニケーションズが4月30日に発表した「マンション居住者のテレワークに関する調査結果」によると、マンション居住者のうちパートやアルバイトを含む就労者の36.1%がテレワークを利用しているか利用したことがあると回答しており、2018年11月時点と比べて15.4ポイント増加した。

同調査は、同社が運営するマンション居住者向け情報サイトである「マンション・ラボ」のアンケート会員約1万5500人(10代から80代の男女)に対して、3月13日から3月30日にかけて実施したもの。なお、有効回答は2547人であり、そのうち就労者は70.4%にあたる1794人だった。

テレワークの利用経験を尋ねると、利用しているが21.2%、利用したことがあるが14.9%であり、計36.1%がテレワークを利用中または利用経験があった。

テレワーク利用中または利用経験がある回答者にその理由を複数回答で尋ねると、会社の制度として奨励されていたから」が38.3%と最も多く、「新型コロナウイルス対策として在宅を指示されたから」が34.9%で続く。

  • テレワーク利用の理由

テレワークを行う場所にほしい環境や設備を複数回答で聞くと、「高速で安定したインターネット環境」が79.0%と最多であり、以下「安全なインターネット通信ができる高度なセキュリティ環境」(61.6%)、「業務に集中できる静かな環境」(57.7%)の順だった。

  • テレワーク環境に求める環境・設備

一方、テレワークを利用しておらず利用経験も無い就業者1146人(有効回答した就業者の63.9%)に利用意向を尋ねたところ、「是非したい」が16.3%、「ややしたい」が29.3%であり、45.6%がテレワーク利用を希望している。

未利用者がテレワークを希望する理由(複数回答)では、「通勤時間を短縮したいから」が54.9%と最も多く、「新型コロナウイルスの感染リスクを防ぎたいから」(46.1%)、「仕事を効率化したいから」(38.0%)が続いた。

  • 未利用者がテレワークを希望する理由

未利用者がテレワークを行う場所にほしい環境や設備(複数回答)としては、「高速で安定したインターネット環境」(74.8%)と「安全なインターネット通信ができる高度なセキュリティ環境」(70.9%)がいずれも7割を超え、他の選択肢を大きく上回った。

同社は今回の調査結果について、新型コロナウイルスの感染拡大の影響によりテレワーク利用者が増えているものの、いまだ利用していない人も多くいる一方で、テレワーク利用の有無に関わらず高速で安定したインターネット環境へのニーズが高いことがわかったという。