中古車のガリバーを運営するIDOMは、新型コロナウイルスの感染拡大に対応するため、中古車査定アプリ「ガリバーオート」で新たなサービスを始めた。クルマを売る際の書類・実車確認や車両の受け渡しなどを全て「非対面」で済ませられる「代行引き取りサービス」だ。
キーの受け渡しはどうする?
ガリバーオートはスマホでクルマを撮影し、いくつかの質問に答えるだけで査定額を知ることができるアプリだ。査定にはガリバーの知見を盛り込んだAIを活用。希少な輸入車など、AIによる査定が難しいクルマはプロの査定士が買い取り額を算定する。査定のカバー率は100%であるとのことなので、このアプリを使えばどんなクルマの査定額も知ることができる。査定を受けた後はクルマを売る、カーシェアリングで活用するなど、いろいろな手放し方が選べる。
通常、クルマを売る際には、書類の記入・確認や実車確認などで売り手が店舗に出向く必要があるが、ガリバーオートでは新型コロナウイルスの感染拡大を受け、この「対面」のプロセスを全て「非対面」とする「代行引き取りサービス」を始めた。まず書類を売り手に郵送し、車両を引き取る際に書類も一緒に回収して、買い取り額は銀行に振り込むというのがサービスの流れだ。サービスの終了時期は未定。査定金額がつかなかった場合でも、売り手が売却・廃車を望んだ場合は、一定の買取金額を保証するという。
全てが非対面ということになると、気になるのは車両受け渡しの際、クルマのキーをどうするかだ。この点についてIDOMは、「キーは貴重品という位置づけから、基本的には手渡し」としているものの、授受方法については柔軟に対応する予定だとしている。