新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、企業や個人は多くの努力を重ねている。いわゆる"三密"を避けるための不要不急の外出の自粛もそうだし、大企業を中心にテレワークへの切り替えもかなり進んでいるようだ。
Webでの商談や会議を行うためのWeb会議サービスのツールにはさまざまなものがあるが、それらの中でビジネスマンに支持されているのはなんだろうか。今回は、マイナビニュース会員305人にアンケートを実施し、「よく使われているWeb商談・会議のツール」について聞いた。
Q.あなたは仕事において、Web商談・Web会議を行ったことがありますか?
「はい」(67.5%)
「いいえ」(32.5%)
Q.あなたが使っているWeb商談・Web会議のツールはどれですか?(複数選択可)
1位「Skype(Skype for Business)」(28.2%)
2位「Zoom」(24.8%)
3位「ハングアウトMeet」(11.2%)
4位「SOBA meeting」(8.3%)
5位「V-CUBEミーティング」(6.8%)
5位「ONTALK」(6.8%)
Q.選択したツールのどんな点が使いやすいと思いますか?
■「Skype(Skype for Business)」
・「アクセスがしやすい」(30歳男性/リース・レンタル/営業関連)
・「簡単に操作できる」(42歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「タイムラグなく音声のやりとりができる」(44歳男性/シンクタンク・マーケティング・調査/専門職関連)
・「プレゼンテーションの説明がしやすい」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「会社組織として利用している企業が多い」(43歳男性/専門商社/営業関連)
・「家にいて、多人数と同時に会議が開ける」(38歳男性/物流・倉庫/技能工・運輸・設備関連)
・「他社の製品はあまり使わないので比較対象がわかりません。特筆すべき良い点がわかりませんが、ただし特段不便だと感じるところもありませんので、相対的に使いやすいものなのだと思っています」(47歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
■「Zoom」
・「簡単にインストールできる点」(44歳男性/サービス/専門サービス関連)
・「無料だから誰でもすぐに使える」(38歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「タイムラグがなく、ライブ感がある」(35歳男性/窯業・セラミック/事務・企画・経営関連)
・「回線速度が安定していて使いやすい」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「直感的に作業できる。ブラウザからアクセスできる」(37歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「資料を表示しやすい。初心者でも簡単に操作できる」(35歳男性/その他/IT関連技術職)
・「私はシステムには決して強くはないが、そんな私でもシステム課の方々のヘルプももらわずに、簡単に使うことができる。あと、動画が切れることが少ないとも感じる」(49歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
■「ハングアウトMeet」
・「操作が簡単なところ」(40歳男性/通信関連/営業関連)
・「通信がかなり快適な感じ」(34歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「スマホでも対応可能」(38歳男性/食品/営業関連)
・「招待がしやすい」(43歳男性/化粧品・医薬品/その他技術職)
■「SOBA meeting」
・「見やすい」(30歳男性/食品/その他技術職)
・「わかりやすい」(37歳男性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
■「V-CUBEミーティング」
・「資料が見やすい」(31歳女性/その他電気・電子関連/技能工・運輸・設備関連)
・「動作が軽快」(42歳男性/輸送用機器/技能工・運輸・設備関連)
・「通信が切れにくく、話がしやすいと思う」(48歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
■「ONTALK」
・「早い」(31歳男性/専門店/その他・専業主婦等)
・「表示が見やすい」(40歳男性/その他/その他・専業主婦等)
■総評
調査の結果、使っているWeb商談・Web会議のツールは、28.2%を集めた「Skype(Skype for Business)」がトップとなった。2位には僅差で「Zoom」(24.8%)が続いた。以下、3位「ハングアウトMeet」(11.2%)、4位「SOBA meeting」(8.3%)、5位「V-CUBEミーティング」「ONTALK」(各6.8%)までがトップ5となる。
ちなみに下位は7位「その他(自由回答)」(6.3%)を挟んで、8位「Appear in」「AERU」(各5.8%)、10位「Whereby」(4.9%)、11位「ベルフェイス」「RemoteOperatorSales」「Mee2bo」(各4.4%)、14位「Calling Sales」(3.4%)の順番となっている。
「Skype(Skype for Business)」と「Zoom」の2つが計50%以上の支持を集め、2強となった。おそらく「Skype」はWeb会議サービスのツールとしては最も有名なものだろうし、「Zoom」も近年、めきめき注目度を増している。
「Skype」「Zoom」以外でも今回、上位にランクインしたアイテムはいずれもWeb会議サービスのビジネスツールとして定評のあるもの。LINEなどの汎用性の高いコミュニケーションアプリにもグループビデオ通話機能は備わってはいるものの、やはりこれらの専門ツールは、一目も二目も置かれているようだ。
次に、選択したツールのどんな点が使いやすいと思うかを聞いたところ、各ツールに共通して「アクセスがしやすい」「操作が簡単」「インストールしやすい」「無料」「見やすい」「接続が安定している」などの声が寄せられた。全体を通して、これらは必ずしも各ツールを試して比較した上での評価というわけではなく、あくまでも現在、自身が使っているツールに対する使用感という印象だ。
これには、使用しているオンラインツールが個人が用意したものではなく、所属している企業が採用したものか、あるいは商談や会議の相手企業が指定してきたものというケースが多い、という事情があるかもしれない。「Skype(Skype for Business)」に寄せられた、「他社の製品はあまり使わないので比較対象がわかりません。特筆すべき良い点がわかりませんが、ただし特段不便だと感じるところもありません」というコメントは象徴的なものかもしれない。
調査時期: 2020年4月14日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 305人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません