小田急線の「東北沢駅」から「世田谷代田駅」の地下化により、開発が進んでいる下北沢エリア。4月1日、その路線跡に商業施設「BONUS TRACK」(ボーナストラック)がオープンする。

店舗・住宅一体型のSOHO4棟と、4店舗の商業棟からなる新しいスタイルの商店街で、個性豊かなお店がたくさん! 早速紹介しよう。

  • 下北沢の線路跡に商業施設「BONUS TRACK」がオープン

個性豊かな店主の新たなチャレンジが詰まった施設

同施設は、個人事業主の新たなチャレンジを応援したいとの思いから、開発されたもの。小田急電鉄によれば、下北沢駅周辺の賃料は10年前の3倍ほどに高騰しているとのこと。下北沢ならではの個人店が進出しやすいよう、あえて賃料を抑えた長屋づくりにしたという。

  • 店舗・住宅一体型のSOHO4棟と、4店舗の商業棟からなる

実際に店の並びを見てみても、元編集者が手掛けるカレー&BARや、有名コレクターのレコード店、日記の専門店など、個性豊かな面々がそろっている。

商業棟には、コロッケ専門店「恋する豚研究所 コロッケカフェ」のほか、毎日イベントを開催し、カルチャーを発信する新刊書店「本屋 B&B」、発酵食品専門店「発酵デパートメント」が入居するなど、飲食・物販に加えて、さまざまな過ごし方が楽しめそうなラインナップだ。

テイクアウトも便利な飲食店たち

このうち「ADDA」は、大阪の超人気カレー屋「ボタ」と「デッカオ」のスペシャルあいがけカレーが楽しめるお店。東京でこのカレーが味わえるのはここだけだ。

  • 大阪の超人気カレー屋「ボタ」と「デッカオ」のスペシャルあいがけカレー

夜は店主の偏愛的なセレクト酒と気の利いたつまみが並ぶバー営業になるとのこと。5坪という限られた空間の中で、客や店主との会話も弾みそうだ。

  • カレーを使ったつまみも並ぶという

また、「お粥とお酒 ANDON」は、朝からはお粥とおむすび、午後はスイーツ、夕方からは秋田の地酒やおでんが楽しめる店。秋田の若手生産者と一緒に米のネット販売をしたり、古民家を活用したビジネスを立ち上げたりと、精力的に活動してきた武田昌大さんが店主を務める。

  • 「お粥とお酒 ANDON」の武田昌大さん

地元秋田の魅力を伝える"アンテナショップのような位置づけ"と語る武田さん。せりや馬肉、比内地鶏など、秋田の食材をふんだんに使ったメニューを展開していくという。

朝7時から夜21時まで営業しているので、朝ごはんに、昼ごはんに、おやつに、夜ごはんにと幅広いシーンで立ち寄れる。テイクアウトも可能なので、活用してみてはいかがだろうか。

  • 「胃袋にズキュン 離れ」の店内

  • お酒に合う「和の焼き菓子」がそろう

他にも、サバみそ、八丁味噌、肉じゃがといった和の食材を使った焼き菓子&酒を提供する「胃袋にズキュン 離れ」や、代官山フレッシュジューススタンド「Why Juice?」から生まれた新業態「Why_?」など、店内でもテイクアウトでも楽しめる店舗がそろっているのでぜひ訪れてみてほしい。

  • 「Why_?」ではジュースだけでなく、野菜や軽食も販売

  • ジュースの絞りカス「パルプ」を使った軽食はこの店舗でのみ販売

シェアオフィスや読書空間も

同施設には、会員制のシェアラウンジも完備。デスクワークのできるスペースがあるほか、ラウンジのほかに、キッチン、ブース、ミーティングルームもあるので、メンバーとご飯を食べたり、打ち合わせをしたり、集中したり休憩するためのブースを利用することができる。

また「本の読める店 fuzkue」は、当たりはずれの決していない約束された静けさの中で、思う存分読書にひたることができるお店。"お連れさん同士の会話を遠慮しています"といった、静けさを保つためのお願いがあったり、オーダーごとに席料を減らしていくことで、時間を気にせず過ごしてもらえるよう工夫されている。

  • 「本の読める店 fuzkue」の店内。コーヒーからお酒、食事まで、読書の時間を彩る豊富な飲食メニューが用意されている

出勤前に立ち寄ったり、友達とお茶したり、自由に仕事をしたり、夜にはバーでゆっくりしたり……いろんな楽しみ方ができそうな「BONUS TRACK」(ボーナストラック)。下北沢エリアの新たなカルチャー発信地としても注目だ。