小田急電鉄は31日、「ナチュラル・レトロモダン」をコンセプトに実施している向ヶ丘遊園駅のリニューアルに関して、2019年4月の南口駅舎・跨線橋に続き、2020年4月1日に北口駅舎の工事が完了し、全面リニューアルオープンすると発表した。

  • 向ヶ丘遊園駅舎北口外観(施工後)

北口駅舎は腰折れ屋根(マンサードスタイル)が特徴的な、1927(昭和2)年の開業時から残る小田急線唯一の駅舎。2019年4月にリニューアルを完了した南口駅舎と南北駅舎をつなぐ跨線橋と同様、歴史や自然との調和を意識した「ナチュラル・レトロモダン」をコンセプトにリニューアル工事を実施した。当時の面影を残しながら外装を一新するとともに、夜間には幻想的な演出をするライトアップ機能を設けている。

コンコースは解放感ある吹き抜け天井仕様とし、照明もモダンなデザインのLEDへと変更したほか、改札口付近にデジタルサイネージを新設し、沿線の暮らしに関わるものや観光・イベント情報などを紙ポスターに替えて発信する。

  • 向ヶ丘遊園駅舎北口外観夜間ライトアップ

  • 向ヶ丘遊園駅舎コンコース(施工後)

今回の工事完了により、向ヶ丘遊園駅は見た目も華やかに、内装はレトロ感ある茶系統に統一され、床面の仕上げや暖かみのある照明などにもこだわり、より気持ちよく利用できる駅舎となる。