集英社から販売されている少女マンガ雑誌「りぼん」が、2020年8月3日に創刊65周年を迎える。それを記念して、3月6日に東京・原宿にPOP-UPストア「りぼんのおみせ in Tokyo」がオープンした。3月20日までの期間限定で、雑貨や文房具、ファッショングッズを中心としたオリジナルアイテムを販売している。その内容を紹介しよう。
「りぼんのおみせ in Tokyo」は、「りぼん」創刊65周年プロジェクト【りぼんのりぼん】の第1弾としてオープン。プロジェクトのコンセプトである“むすぶ”をオリジナルアイテムでも体現すべく、3つの企業と6名のクリエイターとコラボレーションした11種の制作グッズを含む、全38種類のアイテムを販売する。
りぼんを見たことある人ならぴんとくる「りぼんちゃん」マークが目印のお店は、入ってすぐにりぼんの単行本の表紙風パネルが設置されている。この表紙に懐かしさを感じる人も多いのではないだろうか。
全10種あるステッカー(各税別350円)は、りぼんちゃんマークや表紙風のもの、りぼんの読者の愛称「りぼんっ子」をステッカーにしたものなどさまざま。クリエイターとコラボしたステッカーは、イラストレーターのery氏とペインターの西雄大氏がデザインしたりぼんちゃんを描いている。
クリエイターとのコラボアイテムとしてTシャツも販売されている。「クリエイターコラボTシャツ(すけぼーver.)」(税別5,500円)は、 写真家のRyouhei Obama氏とスケーターの在家小夏がタッグを組んだ。「クリエイターコラボTシャツ(しゃしんver.)」(税別5,000円)は、写真家の草野庸子氏とスタイリストの二宮ちえ氏が制作している。
この他にも、「りぼん キャミソール」(税別2,000円)、「ソックス」(税別1,900円)、「りぼん キャップ(全8種)」(税別3,900円)などのファッションアイテムが販売されている。
「トクン…」と少女マンガらしいシーンを切り取った「トクン ボトル」(税別2,600円)と「トクン マグカップ」(税別1,500円)は、日常にときめきを与えてくれそうだ。
多くの世代の女の子に愛されてきた「りぼん」らしいアイテムも。「りぼん」創刊65周年特別パッケージの「レターセットナプキン」(税別1,500円)は、オーガニックコットン100%の生理用ナプキン「natracare」とレターセットが入っている。また、台湾で生まれた吸水パンツ「ムーンパンツ」(税別4,800円)は、ショーツを穿くだけのサニタリーアイテムだ。いつの時代も女の子の味方であることを伝えているという。
2階では「おりじなる ぷりんと」で好きなアイテムに好みのデザインをプリントできる。Tシャツ・トートバッグ・サコッシュ・ポーチの4種類に好きなデザインをプリントでき、カラー展開はパープル・オレンジ・グリーンの3色。また、編集者やクリエイターがお気に入りの本を紹介するコーナーも設けられている。
「りぼんっ子」たちにはたまらないPOP-UPストア。クリエイターとコラボしながらもりぼんらしさを感じるアイテムの数々に心をくすぐられそうだ。今年創刊65周年を迎えるりぼんは、なぜ愛され続けているのだろうか。編集長の相田聡一氏に話を聞いた。
ーー「りぼん」がここまで愛されている理由は何だと思いますか。
「りぼんのマンガ家さんには、ご本人がもともと愛読者だったという方が多くいます。自分が読んできたものをリスペクトして作品を作ってくださるのでりぼんらしさが続いているのだと思います。今、大人になった方に読んでいただいても、根っこは変わらないりぼんを感じていただけると思います」
ーー「りぼん」が大切にしていることはありますか。
「読者のメインは小中学生なので、その子たちに刺さるものを載せています。少女マンガの原点でありながら、読者の子たちが憧れるような作品を載せていきたいです」
ーーこのPOP-UPストアはどんな人たちに来てほしいですか。
「昔読者だった方や今りぼんを読んでくれている人たちはもちろん、この原宿という場所はいろんな人たちが訪れるところなので、りぼんをあまり知らない方々にも来ていただきたいなと思います。外国の方やいろいろ世代の方がりぼんに触れるきっかけになればいいですね」
ーー編集長的おすすめのアイテムはありますか。
「『りぼん』は表紙のロゴのフォントだけで、『りぼん』と分かるのが特長です。今回『りぼんフォント』を作り、ロゴを活かしたアイテムを販売しています。りぼんコミックスの装丁に使われていた虹のようなカラーを入れたものなど、りぼんを感じられるものにこだわってデザインされているので手に取っていただきたいなと思います」
ーー最後に読者の方へのコメントをお願いします。
「POP-UPストアに来ていただいて、これをきっかけに改めてりぼんを知っていただきたいなと思います。かつての読者から小中学生まで、いろんな世代の方の共通言語となれるような雑誌を目指していきたいです」
(c)SHUEISHA
●information
「りぼん」創刊65周年記念 「りぼんのおみせ in Tokyo」
場所 : base yard tokyo 東京都渋谷区神宮前6-12-22
開催期間 : 3月6日~3月20日
営業時間 :12:00~21:00(土日祝のみ11:00~20:00)