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【この記事のエキスパート】
プレマ動物ナチュラルクリニック院長:羽尾 健一
学生時代に健康や病気についての「心と体の関係」に関心を持ち、卒業後、いったん複数の動物病院でインターンを経て、1999年に大阪で東洋医学と自然療法専門の動物病院を3年間開業。その後、必要に応じて西洋医学も取り入れつつ、ベースにあった「心と体の関係」をより重視した形で2004年に横浜に移転し「プレマ動物ナチュラルクリニック」を開業。ホメオパシー、ホモトキシコロジー、漢方、医療レベルで高品質なハーブやサプリメント等も取り入れた治療やケアを行っている。また、病気になってからではなく、病気になりにくい体を作るために食事指導にも力を入れており、2008年、2009年には妻の栄養士で、ペット栄養管理士でもある理恵子先生と共著で犬猫のための手作り食の本を発刊。(理恵子先生は、手作り食の提案以外にも、メインとして、メンタルケアを主に担当しているアニマル・コミュニケーションやメンタルヒーリング・ケアを行う、ペット・メンタルケア・カウンセラーでもある。)2009年、2010年には毎年東京・大阪で開催されている、ヒーリング雑誌「Trinity」の出版元「株式会社 エルアウラ」主催の「癒しフェア」にブース出展し、健康相談を行う。2016年にも理恵子先生と共に、同イベントで講演会を行う。現在も、「できるだけ動物の心身に負担をかけずに治療をしたい」「ペットの気持ちを考えてケアをしてあげたい」といった、ご家族様のお気持ちをできるだけ考慮した形で、体の治療や心のケアのサポートを行っている。
愛猫のおしりまわりの毛が伸びてきたときや、毛玉が気になるときに使う猫用バリカン。自宅で手軽にトリミングできて便利です。この記事では、初心者でもわかりやすいように、猫用バリカンの選び方とおすすめ商品をご紹介。初心者必見のカットのやり方も解説します。
猫のトリミングに!
そもそも猫にバリカンって必要?
プレマ動物ナチュラルクリニック院長の羽尾健一さんに、「そもそも猫にバリカンって必要?」という疑問に答えてもらいました。
「短毛種であれば、基本的に全体の被毛のお手入れはハサミがあれば大丈夫」とのこと。ただ、短毛種でも自分で毛づくろいをあまりしない子の場合、すべりやすくなりがちな足裏、清潔に保ってあげたいお尻まわりなどは、バリカンがあればお手入れがラクにできるメリットはあります。また、長毛種の場合は、被毛全体も毛玉ができやすいためバリカンがあると便利です。
室内猫にとっては、「毛の長さにかかわらず、バリカンでお手入れしてあげることで、汚れやほこりを取り除くこともできるため、美しい被毛を維持しやすくなる」といいます。
自宅でのお手入れに慣れておけば、病院ではじめてバリカンを使われるなどの「いざ」という緊急時にも、愛猫の恐怖感やストレスが軽減されます。愛猫に合ったバリカンを選んでみましょう。
安全に毛をカットしよう
猫用バリカンの選び方
ここからは、猫用バリカンを選ぶときのポイントをご紹介します。
ポイントは次のとおり。
【1】全身用 or 部分用? 刃幅を選ぶ
【2】刃ミリ数は1mm程度がおすすめ
【3】コードレス対応でパワーが続くものを選ぶ
【4】静音設計のものを選ぶ
【5】お手入れがしやすいものを選ぶ
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】全身用 or 部分用? 刃幅を選ぶ
夏場にサマーカットなどで全身の毛を短くしたい場合は、効率よく素早くカットできる刃幅広めのものがおすすめ。4~5cm程度が使いやすいでしょう。
一方、おしりの毛などの気になる場所を部分的にカットしたいときは、刃幅が狭いものがおすすめ。刃幅が3cm以下であれば、扱いやすいうえに猫への負担もかかりにくいですよ。
【2】刃ミリ数は1mm程度がおすすめ
ペット用バリカンの「刃ミリ」とは、実際にその毛の長さを刈れるということを表しています。あまりトリミングに慣れていない方は、毛や皮膚へのあたりが少ない刃ミリが1~2mmのものがおすすめです。
初心者でいきなり刃ミリが長いバリカンを使うと、猫が怪我をしてしまう可能性があります。安全に使うためにも、刃ミリ数は事前に確認してくださいね。
長さ調節ができるものも
現在の一般的なペット用バリカンは、3~12mmまで4段階の長さ対応のアタッチメントが付属しているものがほとんどですが、刃部分のアタッチメントをはずした状態(通常1~2mm)でも使えて、本体部分でさらに0.8mmから0.3mm間隔で微調節(多くは2mmまで)できるものも増えています。
【3】コードレス対応でパワーが続くものを選ぶ
たいていの猫ちゃんは、抱っこされることや、見慣れないものを体に近づけられることが苦手。トリミングの際に、暴れてコードを手足に引っ掛けてしまうなど危険なこともあるため、コードレスでも使えるものがいいでしょう。
また、トリミングする場所にコンセントがない場合、わざわざ延長コードを使う手間が発生したり、肝心の使うタイミングで充電できていなかったりといったトラブルもあり得るでしょう。そんなときは、コードレスタイプか、場所や状況によってはコードありなしのどちらでも使えるタイプがおすすめです。
【4】静音設計のものを選ぶ
猫は、犬に負けず劣らず音に敏感な子が多く、人工的な音にも違和感を抱いて警戒する子も少なくありません。そのため、自分に近い場所でバリカンのモーター音がすると、それだけで逃げてしまうこともあります。
音による刺激を抑えるためにも、できるだけ駆動音が50デシベル以下(エアコンの室外機の音程度)のものを選ぶようにしましょう。難しい場合でも60デシベル(掃除機をかけた音)程度までに抑えた方がよいでしょう。また、無理に押さえつけてバリカンをかけると、恐怖心をあおってしまいます。猫の様子を見ながら、はじめはバリカンをかけずに音だけを聞かせるなどして、少しずつ慣れさせてあげましょう。
【5】お手入れがしやすいものを選ぶ
お手入れについては、濡らさずに乾燥させたままハケを使ってお手入れするタイプと、水洗いするタイプに大別できます。水洗いするタイプの方が、刃の間に残ったこまかい毛なども洗い流しやすいためおすすめです。またどちらの場合でも、毛についた雑菌の繁殖防止のためにも、使用後は長時間放置せず、各商品の「お手入れの仕方」に従って、きちんとお手入れしておきましょう。
お手入れをまめにしているかしないかで、バリカン自体のもちも違ってきます。とくに刃は消耗品であり、どうしても使用頻度や程度に応じて摩耗していまいます。
できるだけ丈夫で耐久性のいいものを選ぶとコスパがよいでしょう。ご自身と愛猫の生活のなかで、コスパや生活状況を考慮して、合ったものを選ぶようにしましょう。
動物病院の院長からのアドバイス
【エキスパートのコメント】
この記事でご紹介した商品は、初心者でも扱いやすいことに重点を置きましたが、もちろんプロのトリマー、獣医師の方でも、お手ごろ価格なバリカンとしておすすめしたい商品群です。
ただし、どんな使いやすいバリカンでも刃物であり、ケガをする危険があります。不測の事態に備え、安全にはじゅうぶん注意をしましょう。また、面倒でも必ず取扱説明書には目をとおしてからバリカンを使用してくださいね。




