3歳と1歳の姉妹を子育て中のさざなみさん(@3MshXcteuuT241U)が投稿した「長女の夜泣きの思い出」に注目が集まっています。連日の夜泣きで何もかもがいやになっって訪れた喫茶店で起こった出来事とは?

2年前の冬。長女が1歳のとき、大阪に住んでいたさざなみさん。急に夜泣きをするようになった娘は、ひたすらに泣き、テレビや音楽をつけても泣き止まず、眠らないままゆらゆらと抱っこしてあやす日が続きました。

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座ることも寝転ぶこともできないまま朝まで過ごしていた3日目。さざなみさんは娘を連れて早朝の散歩に出かけます。仕事や通勤で駅に向かう人たちに逆行しながら歩き、住宅街の角にある小さな喫茶店に入りました。

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初めて入ったお店は、どう見ても子ども向けではない喫茶店。注文したモーニングがテーブルに届くと、さざなみさんが食べる傍ら、娘さんもパクパクと食べ始めました。アイスティーも飲み、モーニングを満喫している1歳の娘。

店内を見回すと煙草を吸っている人もいます。「こんなところに連れてきて…なんてひどい親だろう…」。罪悪感を抱いたさざなみさんは「はよ帰ろう」とお店から出ようとします。

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席を立ち、抱っこしようと娘を見ると格好はパジャマで足は裸足。自分はすっぴんでボサボサ頭。「小さい子をこんな格好で連れ出して…」「虐待だと思われているだろうか」。お会計をしながら周りの目が気になったさざなみさんは「この子昨日徹夜で…!」と自分で言い訳を始めます。

言い訳の言葉を並べていくとなんだか泣きそうになってきました。

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「ちょっとあんた」と煙草を吸っているお客さんに声をかけられました。つかつかと歩み寄ってくるので、怒られると思ったそうです。しかしお客さんが声をかけていたのは娘でした。「お母さんを困らせたらあかんで! ほんま」と娘のほっぺたをつんつんしました。

お客さんはさざなみさんに「少々泣いてもなかしといたらええんや」と語りかけます。「この辺は子後も多いはずやのに泣き声聞いたことないわ。もっと窓開けて中して年寄りに声聞かせてやり!」と、子育てをしているママを力強い言葉で応援してくれました。

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さざなみさんに当時の話を聞いてみました。

――お子さんが夜泣きをしたとき、何が一番大変だと感じましたか?

「夜泣きがいつ収まるのか先の見通しがつかないことが精神的にきつかったです。当時たまたま家族に交代できる要員がおらず、自分が倒れたら終わりだという状態が不安でした。子どもは睡眠のリズムが崩れたせいで一日中不機嫌で、何をしても笑ってくれないという辛い状況でした」

――喫茶店で声をかけられたとき、どのようなお気持ちでしたか?

「マンガの中でも描きましたが、最初は怒られるのかと思いました。じっと子どもを見て、よく育っていると褒めてくださったとき、ホッとしました。『泣かせていい』という言葉もとても嬉しかったです。一晩中なぜ泣くのかも分からない子を泣かせまいと格闘したあとだったので、尚更のことです」

――今夜泣きで困っているパパママや、赤ちゃんのお世話が大変だと思っているパパママに伝えたいことはありますか?

「大変な時期は必ず終わる! と言われても、その渦中にあってはとにかく今がしんどいのだと泣きたくなるときがあると思います。マンガのコメント欄では、夜泣き対応への労いや感謝の言葉がたくさん寄せられていました。私の頑張りは何も報われていない、と感じるときに読み返すと、少しだけ元気が出るかもしれません……」

子どもは泣くものと分かっていても、いつまでも泣き止まない夜が続くと心も体も疲れてしまいます。泣いているだけで虐待かもしれないと思われたり、子どもの声がうるさいと言われたり、肩身の狭い思いをしているお母さんたちは多いのではないでしょうか。

この投稿にTwitterでは、「泣きそうになりました」「昨日の夜がこの状態でした」「夜泣きをしていたころの気持ちが救われました」と、お子さんの夜泣きを経験した人たちから共感の声が寄せられていました。