春は引越しシーズン。新生活は何かと物入りな時期だけに、引越し費用も気になるところではないでしょうか。今回は、「こんなはずじゃなかった!」とならないために、事前に知っておきたい引越し費用についてご紹介します。

  • 引越し費用の相場ってどれくらい? 平均額と費用を抑えるポイント ※画像はイメージ

引越し費用ってどれくらいかかるもの?

そもそも引越し費用はどれくらいかかるものなのでしょうか。

エイチーム引越し侍が公表している「引越し定点調査~2019年総まとめ~」によると、2019年の引越し平均額は、単身の引越しで6万6,482円、家族の引越しで10万4,485円となっています。

また、時期によっても費用は大きく変わります。

平均額を月別で見てみると、単身引越しは一番安い時期が1月で5万5,062円、一番高い時期が3月で11万4,853円と1月の倍以上でした。

家族の引越しについても同様で、一番安い時期が11月で8万7,989円、一番高い時期が19万125円。繁忙期の引越し費用が安い時期と比べて倍以上となるのです。

引越し費用は「いつ引越すか?」に大きく影響を受けることが、平均額からもよくわかります。

引越し費用を抑える3つのポイント

しかし、費用が高い時期だからといって、引越しを取り止めるわけにはいかない人がほとんどだと思います。そこで、少しでも引越し費用を抑えるために、できることは確実にやっておきましょう。

ポイント1: 複数社に見積依頼をする

見積を出すには実際の物量を把握する必要があるので、引越し会社が自宅に訪問し、物量をチェックしたあとに正式な見積を発行するのが一般的です。

引越しが決まったら、まずは訪問見積の予約を取りましょう。

引越し会社によって、提示される金額はさまざまです。

筆者の場合、繁忙期に家族で引越す際に見積を取ったときには、見積金額が一番安い会社と高い会社では18万円の開きがありました。

見積に含まれるもの、含まれないものも業者によって違うので、見積内容をしっかり吟味する必要はありますが、訪問見積が「面倒だから」と見積を1社に絞ってしまうと、引越し費用を抑えるチャンスを失ってしまうことになりかねません。

また、引越し会社から、「即決であれば、さらに値下げします」などと言われる場合もありますが、すべての見積が出そろってから判断したいですよね。

訪問見積はできれば同日にまとめるようにして、なるべくすぐに結論が出せる状態にしておきましょう。

ポイント2: 引越し日の条件を具体的に提示する

「いつ引越すか?」が引越し費用に大きく影響するのは前述の通りです。

入学や転勤などに伴う引越しの場合、繁忙期だからといって、引越し時期を大きくずらすことは難しいかもしれません。それでも、土日を外したり、時間指定をなくしたりすることで、費用を抑えることは可能です。

とはいえ、引越しはただでさえ心身ともに負担がかかるので、無理は禁物。インパクトのある見積額を目にする前の、冷静な状態で、スケジュールを立てましょう。家具や家電がない状態で暮らせるのはどれくらいが限度なのか、前後の予定と照らし合わせて決めていくことで、無理のある引越しスケジュールにならずに済みます。

日程や曜日、時間帯などの条件を具体的にしておき、その中で一番引越し費用が安くなる日程を引越し会社から提案してもらうようにするといいでしょう。

ポイント3: 不要品の処分は早めにする

不要品の処分に対応してくれる引越し会社も多いですが、処分費用が高額になりがちです。

処分を決めるのが遅くなると、粗大ゴミの回収日が引越しまでに間に合わず、結果的に高い処分費用を支払うことにもなりかねません。

不要品の処分を早めに始めることで、手放し方もたくさんの選択肢の中から選ぶことができ、場合によっては"売却"できる可能性もあります。

大きな家電・家具の場合は引越し先に持って行くかどうかで、見積にも影響が出る場合もあるので、可能であれば、訪問見積前に要不要の判断は済ませておきましょう。

引越し費用以外にこんなお金もかかる!

引越し費用だけに意識がいきがちですが、引越し費用以外にもかかる費用はあります。

一つひとつはそれほど大きな額でなくても、支出がかさむ時期なので、事前に準備しておくと、財布にも気持ちにもゆとりが持てるはずです。

エアコンの移設費用

筆者の場合、エアコンの取り外しに5,000円/台(税別)、取り付けに2万円/台(税別)かかりました。

家族の引越しだと台数が多くなり、その分負担も大きくなります。新居で使う予定のないエアコンがある場合は、引越し前に処分を検討してもいいでしょう。

地震対策グッズ購入費用

天井高や家具の置き方が変わることで、これまで使っていた地震対策グッズを新居で使い回すことができないケースもあります。

少しずつ買い足していたときには気にならなかったものも、まとめて買い替えるとなると、大きな金額になりがちです。

カーテン購入費用

地震対策グッズと同様、こちらも天井高や間取りが変わることで、発生する費用です。買い換えが必要な枚数やサイズを事前に確認しておくとスムーズです。

カーテンは価格差が大きいものでもあるので、新居に住まう年数や他の費用とのバランスをみながら、予算を確保しておきましょう。

新生活は、楽しみも多いとはいえ、少なからず不安もあるはずです。

せめてお金の不安を減らし、気持ちよく新生活がスタートできるように、事前の計画と早め早めの行動を心掛けてみてくださいね!

長谷部敦子

ラーゴムデザイン代表、ファイナンシャルプランナー、マスターライフオーガナイザー、メンタルオーガナイザー
父親の看取り介護、自身の結婚を通して、「心」と「お金」の整え方を知ることの必要性を感じ、学びを深める。2012年・2014年の出産を経て、2015年に「しなやかな生き方をデザインする」をコンセプトに起業。家計・起業・扶養などに関わるお金の悩みや、働きたい女性のメンタルについての相談・講師業を中心に活動。働く母の目線で、日々のくらしを快適にする仕組みづくりについての執筆も行っている。「生き方デザイン設計室」