アイドルグループ・SixTONESの松村北斗がこのほど、都内のスタジオでカンテレ・フジテレビ系ドラマ『10の秘密』(毎週火曜21:00~)の取材に応じ、グループの一員としてドラマ出演に臨む意識を語った。

  • SixTONESの松村北斗

向井理演じる主人公・白河圭太の愛する娘・瞳(山田杏奈)が何者かに誘拐されることに端を発し、圭太と関わるさまざまな登場人物たちの秘密が絡み合いながら、次々に事件が巻き起こる同作。松村は、瞳の音楽仲間の音大生・伊達翼役で出演している。

ジャズバーでピアノを演奏し、怪しげな雰囲気を醸し出している翼だが、「演じる上で、人を怖がらせようとか、謎な顔をしようとはしないようにしてます。人が怖いと思うのは、その人が“怖い”と読み取れて恐れをなすということだと思うので、それに近い体験を視聴者の方ができるようにお芝居できたら素敵だなと思って心がけました」という松村。

第5話(11日放送)のラストでは、ナイフで向井を襲うアクションシーンを演じたが、「すごくやりがいもありました。翼が5話までに培ってきたイメージの途中経過での答え合わせを見せるようなシーンで、ナイフの持ち方や構え方など、『翼はナイフを人に刺したことなんてないよなあ』とか『腰も引けるよなあ』とか考えて、いろいろ細かいことを決めていたんですけど、最終的には思うがままという感じでした。でもすごく楽しいシーンでした」と振り返った。

その向井との撮影の合間での会話を聞くと、「僕が木村拓哉さんのソロライブを見に行ったという話を聞いてもらいました(笑)。『カッコよかった』という感想を何分も僕が言うっていうのを聞いてくれて、『やっぱりあの方はスターだよね』って何度も言ってくれました(笑)」と付き合ってくれたそうだ。

SixTONESメンバーのドラマの反響については、「田中樹が見たって連絡してくるんですけど、5話の予告画面の写真を携帯で撮って送ってきて『お前、人殺すのか? やめとけよ』って(笑)」と反応があったそう。一方で、「ドラマのファンの方々から、すごくいろんなお声をいただいて。本業はアイドルですけど、今、役者さんの中に紛れている身としては、すごく充実した生活を送っていますね」と笑顔を見せた。

今作の撮影期間中の1月22日には、SixTONESのCDデビューという大きな出来事があったが、演技への臨み方の変化を聞くと、「特に変わりはないですけど、単純にSixTONESというグループであったり、松村北斗という存在をお芝居以外のところで知っている人が、今までより急に増えるということは認識しておかなきゃいけないな」と考えたそう。

「松村北斗というものが分かってなくても、『この前デビューしたSixTONESってグループの子の1人か』と思って見たときに、一旦はその人の中でのSixTONESに僕のお芝居のイメージが付くので、そこでの責任を今までよりも感じなきゃいけないというのは、あらためて認識しています」と気を引き締めている。

その上で、「『この作品が良かった』『すごく楽しめた』というものの1つになりたいという気持ちがあり、その先に『あの役者さん良かった』『SixTONESの子なんだ』とグループのパフォーマンスのほうにも目が届いたら、僕が“SixTONES”というクレジットを付けて活動している責任を少しでも果たせたことになるのかなっていう気はしていますね」と期待を示しつつ、「あくまでまずは作品のため、どれだけ作品の一部として自分がやっていけるかということを、第一に考えています」と強調していた。